...彼を偽毛唐というのはもとより好くないことだ...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...世界中でも類の無い山だと毛唐人が言いましたから確かでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...この毛唐め、図々しい毛唐、泥棒根性の毛唐、こんな奴は痛しめろ! というような声で、引摺りながら、いい気になって、ぴしぴしとひっぱたいている...
中里介山 「大菩薩峠」
...なあに、毛唐の、切支丹の、ヤソの、日本の国を取りに来る廻し者の片割れだ、そのくらいにしてやったって、賞(ほ)められこそすれ、トガメが来るものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...下関で毛唐と戦(いくさ)をした...
中里介山 「大菩薩峠」
...毛唐だからとて憎まねばならぬという理窟は...
中里介山 「大菩薩峠」
...人情も深いところがあるのですとさ」「毛唐にも...
中里介山 「大菩薩峠」
...今の日本人よりは毛唐の方が遥かに進んでいる――日本人は獣類同様...
中里介山 「大菩薩峠」
...毛唐を二人か二人半斬ったはよろしいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...毛唐なんていうものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...毛唐人の 姿つてものをチラリと見たんだが...
牧野信一 「タンタレスの春」
...ごわごわした防水の固い幌の内側にそれはこびりついて、毛唐の匂いだ、と信二はかるく眉をしかめた...
山川方夫 「その一年」
...毛唐もきけえの側にいたやつもみんなばかやつらだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...毛唐(けとう)で破廉恥脳(バレンチノ)という女たらしの映画俳優が居たがソイツによく肖(に)ている...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...味の美(い)い烏龍茶を一つ毛唐に宣伝してみろってえ...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...イキナリその毛唐に組付いて大腰をかけようとしたもんです...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...毛唐なんて存外、気の小さいもんだからね...
夢野久作 「焦点を合せる」
...毛唐のタッチばかりを随喜した...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
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