...「母ちゃんはね、お前をたべてしまいたいよ」お駒婆さんは、たまらなくなって、いきなり蘭子を抱き上げて、頬ずりをしないではいられなかった程だ...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...亡(な)くなった父の妹に当る人で「富永の叔母ちゃん」と呼ばれている老女が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...大儀ながら叔母ちゃんが行って話してほしいと云うことで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「とうとう叔母ちゃんが来やはってんわ」「………」「どないする...
谷崎潤一郎 「細雪」
...兄さんの意見やそうな」「………」「叔母ちゃんは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お母ちゃんの云うのんが当ったやろ」「ほんに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「ふん、ふん、そうやわ、お母ちゃん、―――」「いつのこと」「こないだ、―――二十四日の日、シュトルツさんとペータアさんと、姉ちゃんと、悦子と、彼処に整列して最敬礼したんやわ」「へえ、シュトルツさん等(ら)、二重橋へ来(き)やはったん」「姉ちゃんが連れて来やはったんよ」「そんな暇があったのん」「時間がキチキチや云うて、時計ばかり見てはって、気が気やなかったけど、―――」あの日、雪子と悦子とが大急ぎで突堤へ駈(か)け付けると、シュトルツ父子はもうさっきから甲板に出て待ち焦(こが)れていたところであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お母ちゃんと大きい姉ちゃんとはたびたび関ヶ原へ行ったことがありますから待っています...
谷崎潤一郎 「細雪」
...富永の叔母ちゃんがえらい褒(ほ)めてはりましたで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...母ちゃんこっち見ないんだもん」「そうかい...
壺井栄 「二十四の瞳」
...わたくしは母ちゃんと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「これが坊やのお母ちゃんだよ...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...「あたいのお母ちゃんが殺されるよう」誰も彼も惨として一語なきところに...
中里介山 「大菩薩峠」
...小母ちゃんも銀座の方にこの頃通って...
林芙美子 「新版 放浪記」
...母ちゃんは、瀧坊の?瀧三 あっちだて...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...母ちゃん」と私に仰言ってから...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...おまえまだ母ちゃんと呼んでいるのか」「よして下さい...
山本周五郎 「桑の木物語」
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