...ランベス社の顧客はサザック・アンド・ヴォクソール社と混ざって供給されていないロンドンの残りよりもコレラにたいする免疫を享受し続けたことが強調されるであろう...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...その残り少なの秘蔵のウイスキイを出したのであるが...
太宰治 「親友交歓」
...そうしてすべての人達が屋外へ飛び出してしまった後に一人残って飲み残りの紅茶をなめながら振動の経過を出来るだけ詳細に観察しようと努力していた...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...ひどく心残りに思うのである...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...衝動の名残り、力学に慣習力と称するところのものの結果であったのか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...残り八人――)小太郎は...
直木三十五 「南国太平記」
...心残り気に幾度も噴水の鶴の方を見かえりながら...
久生十蘭 「魔都」
...いつたい鍛冶屋はどこへ消え失せてしまつたのだらう?* * *その夜の残りの時間を...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...こうした残り少ない山生活が...
松濤明 「再び山へ」
...正にこれ巫女廟の花は夢の裡(うち)に残り...
南方熊楠 「十二支考」
...一人トラクターで耕してるぎりで残りの組合員どもは何にもしねえ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...」地震にともなう発光現象のほんの一部だけが送電線の接触又は切断によるスパークだとすると残りの大部分の発光は一体いかなる機構によって出現するのであろうか...
武者金吉 「地震なまず」
...――いや残りどころか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...残り米をきれいにおとした...
山本周五郎 「あだこ」
...車中の不便を思いベルリンから持ち込んだ角砂糖の残りも...
横光利一 「旅愁」
...名残りを惜しんで...
吉川英治 「三国志」
...柄杓の残り水を切って...
吉川英治 「新書太閤記」
...二「さもしいことをいうな」と又八は蔑(さげす)んで――「多寡(たか)が鍋底の雑炊飯や、一合に足らぬ濁り酒のことで、青筋を立てるほどのことはあるまいが」虚無僧は執(しつ)こく憤(いきどお)って、「ばかをいえ、残り飯でも、この身にとれば一日の糧(かて)だ、一日の生命だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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