...併し余が生存する間は此事を外にして第一義の問題がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...『此間職員會議で...
石川啄木 「葬列」
...此外(このほか)に幅(はゞ)僅(わづか)に一二寸程(いちにすんほど)の地割(ぢわ)れが開閉(かいへい)したことを記(しる)したものはないでもないが...
今村明恒 「地震の話」
...五十年前初めて入蔵した此強胆なる学者の報告は芝居気満々たる山伏坊主の冒険小説に非ざる地理学上の大貢献であって...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...「此の工事は誰の命令だね」「吉良兵曹長です」「それまで此処が保(も)つと思うのかね」その兵は...
梅崎春生 「桜島」
...此の点に関するゴルテルの説明もまた大に其当を得たり...
高木敏雄 「比較神話学」
...特に此場合に於ては...
高木敏雄 「比較神話学」
...然るに一方では何處となくもう此苦しい下宿營業に飽いたやうな心持がした...
高濱虚子 「續俳諧師」
...又此地方に鳥坂長峰あるによるなり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...三造が此の中学校の生徒だった頃...
中島敦 「プウルの傍で」
...此時漸く氣が付いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此小判を見せてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...歸(かへ)り際(ぎは)は此袖(このそで)をかく捉(と)らへて待(ま)つとし聞(き)かば今(いま)かへり來(こ)んと笑(わら)ひながらに仰(おほ)せられし被(あ)のお聲(こゑ)も最(も)う聞(き)くことは出來(でき)ず...
樋口一葉 「經つくゑ」
...此二つが此頃の題に成りけりその身一生の利害を説きて...
樋口一葉 「花ごもり」
...いっそ此事は早くお知らせしておいた方がよくはないかしら...
堀辰雄 「ほととぎす」
...また明治十二年に大阪で刊行せられた永田方正の『由氏植物書』緒言中にも「此書ハユーマン氏ノ原著ニシテ原名ヲセコンド...
牧野富太郎 「植物記」
...その文章は「余此頃東京日日新聞第三千三号及三千四号を閲するに在独逸国某氏の起草せられしものにして林学協会集誌に出るなりとて神樹及擬合歓説と題せる左の一篇を載せたり」云々に始まりてほとんど千言を費し神樹の日本産に非ざる所以を痛切に論ぜられた(その委曲は『牧野植物学全集』第六巻に出ている)...
牧野富太郎 「植物記」
...彼の女は約束の時間に此処へ上って来た...
松永延造 「ラ氏の笛」
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