...正面からぶつかっていった...
海野十三 「宇宙尖兵」
...どしんと正面から腰掛(こしかけ)がとんできて...
海野十三 「金属人間」
...と思う間もなく正面から大きい身体がぶつかって来て私はもうすこしで胸板(むないた)をうちこわされるところであった...
海野十三 「空中墳墓」
...この時計屋敷の正面からはいりこむことは...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...真正面からぶつかって行くより方法がなくなってしまった...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...ところが信長のように怒髪天を衝いて真正面からその非を荒立てて責めるというやり方では...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「さりながら、ここで、某、精魂を傾けますと、恩師の命を縮めまする」「玄白の?」「左様」「それで?」牧は、お由羅を、正面から、睨みつけるように、鋭く見下ろした...
直木三十五 「南国太平記」
...「御用ッ」正面から飛びついた八五郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...信吉という信州者で」「猿の毛を比べて見たのか」「まだ其処までは行きませんよ――うっかり正面から名乗って出て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は真正面から眉をひそめてしまった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...マルサスがこの常識論を正面から排撃する立場に立ったことは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その悪法について正面から発言できるものは...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...晴々した日光が正面からさす炉棚の上に飾られた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...貴島さん?」ルリが立停つて佐々を正面から見すえた...
三好十郎 「肌の匂い」
...さすがに真正面から促すのでなく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...正面から来ても横から来ても...
山本周五郎 「風流太平記」
...又は白粉(おしろい)の濃淡や頬紅の掛け引きなんぞでせめて正面から見た感じなりと誤魔化そうと...
夢野久作 「鼻の表現」
...敵が築城中である洲股(すのまた)の西岸――その真正面から...
吉川英治 「新書太閤記」
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