...古藤は正面から倉地をじっと見やりながらちょっと頭を下げたきり物もいわなかった...
有島武郎 「或る女」
...正面から四十面相をにらみつけました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...これを正面からは書かない...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...正面から彼を見た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...ひとりずつ真正面から向って手銛(てもり)を差すのだから...
谷譲次 「踊る地平線」
...悪者共もこれと正面から衝突して...
野村胡堂 「九つの鍵」
...平次はそれを正面から眺めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...正面からドシンと突き當つたものがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眞正面から嬌瞋(けうしん)の眼を平次に向けたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相手の顔を正面から見直しました...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...斯様な話を正面から持って行っても...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...人口原理を根拠として平等主義を正面から克服せんとしたのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...鴎外はそれと正面から争うことに芸術家としての気稟を評価するたちではなかった...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...高徳な人の鼻の穴が正面から底まで見えたり...
夢野久作 「鼻の表現」
...「あなたは妾を欺していらっしゃるでしょう」と正面から開き直り得るような事になるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...正面から見ると、今日(きょう)おろしたばかりの上着にもう汚点(しみ)をくっつけ、後(うし)ろから見ると、ズボンが破けてる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...また正面から大問題にぶつかって行く大きい態度も認められる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...『明暗』に至ってそれは正面から取り扱われた...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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