...或る人は餘りに奴隷ではないか? 或る人は餘りにペダンティックであるまいか? 又或る人は單なるエキゾティック趣味の追及者たるに止まるのではあるまいか? 甚だしきに至ると...
會津八一 「音樂に就いて」
...さすがの怪奇小説家も心臓が止まる思いをしたが...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...「佐喜の浜の鍛冶(かぢ)の母を呼うで来い」「佐喜の浜の鍛冶の母……」その声が止まると上へ上へあがっていた狼が樹から離れて...
田中貢太郎 「鍛冶の母」
...いつでも彼の眼に止まる相手は...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...科学は支配者の占有物に止まる(少くとも夫が対立科学―― Oppositionswissenschaft でない限りは)...
戸坂潤 「科学論」
...もはや単純に外部的に止まることは出来なくなる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...彼は入口に立ち止まると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ゆえにそれらのいわゆる解決に止まることは不可能である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一つの面を上に向けて止まることを決定する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...かように必然的なものが単に必然的なものに止まる限り哲学はないであろう...
三木清 「哲学入門」
...ゆっくり考えてみるために止まる時間さえ与えない...
宮本百合子 「現代の主題」
...肉、一種に止まる也...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...それはいつも規定の美に止まるであらう...
柳宗悦 「雑器の美」
...それはいつも規定の美に止まるであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...止まると同時に志免警部は...
夢野久作 「暗黒公使」
...又はアルコール中毒者でなければ単に阿片程度の愉楽な麻酔を感ずるに止まるという...
夢野久作 「暗黒公使」
...蒙古人は楡を喜雀の止まる木と呼ぶのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...止まると同時に腹這いになった...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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