...踏み止まるというより其処で支えられるのである...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...それで止まるような波じゃねえだ...
泉鏡花 「海異記」
...板倉と結婚することだけは思い止まるように説いて見たのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...たま/\無意識に浮かべた微笑が対照的に残忍な色を帯びたに止まるけれども...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...昇降機のほうから言えば何階で止まるも止まらぬのもたいした動力のちがいはないであろうし...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...――さてそこでまず第一に思惟は決して単に思惟として止まることが出来ず...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...矛盾は矛盾に止まるのではなくて却って矛盾の解消に赴かなくてはならぬ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...最初の坂を上るともう息を切らして立ち止まる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...具体にだけ止まる...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...立止まると「ほ、本当か」「唯今、江戸表から――」と、云って、老臣は、咳を立てまいと、廊下へ伏して、袖の中へ、顔を包んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...音楽が鳴り止むと同時に波打ち際で止まる...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...やがてムーアが客車の前に止まると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...心の技術はそれ自身に止まる限り個人的である...
三木清 「哲学入門」
...すぐに又止まるように...
森鴎外 「百物語」
...人はそれを理想に止まるというであろうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...急に胸の動悸も止まるかと思はれるやうな心もとない瞬間があつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ハタとかれの足が止まる...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼らは畑の真中(まんなか)で止まる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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