...なさむと欲する所を為す...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...そして倉地が忍ばねばならぬ屈辱を埋め合わせるために葉子は倉地が欲すると思わしい激しい情欲を提供しようとしたのだ...
有島武郎 「或る女」
...ようやく進みて日本大学の組織を開かんと欲するなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...其欲する所、求めて得られざるなく、大英雄の面目躍如として顕われ来る...
高木敏雄 「比較神話学」
...その裏面に見んと欲するも...
高木敏雄 「比較神話学」
...われらは斯(かく)の如く客観写生を試みてまた深き主観に到達せんと欲するものである...
高浜虚子 「俳句への道」
...単なる流行として片づけようと欲する...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...また災難をも欲する...
豊島与志雄 「失われた半身」
...またすべてを得んと欲するものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然らざれは直ちに汝を殺さんと迫られた時に其狂人が自分より遙かに力強いものであつた時には徒らに生命を損するよりも寧ろ我が帶劍を以て容易な罐詰を切らんと欲するものでありますとやつた...
長塚節 「開業醫」
...「我れの欲する所は必ず他人の欲する所」といふのが彼の獨斷的の固い信念であるからして...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...顧(かえりみ)て明治前後日本の藩情如何(いかん)を詮索(せんさく)せんと欲するも...
福沢諭吉 「旧藩情」
...自己の欲するところをわきまえていて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...わたくしの敢て言はむと欲する所のもの一二がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これにその欲するがままをゆるすもなお満足せざるべし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人がもし欲するならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼れのすべての他の欲する所を豊富に備えることが出来る...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...門人たちの手に死ぬることを欲すると言った...
和辻哲郎 「孔子」
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