...主として玩具屋や犬の芸当や独楽(こま)まわし等の小店が櫛比(しっぴ)している...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...玩具店と奇妙な見世物とが櫛比する道路と...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そのくせ大通にあつては両側に櫛比(しっぴ)せる商戸金色燦爛(さんらん)として遠目には頗る立派なれど近く視(み)れば皆芝居の書割然(かきわりぜん)たる建物にて誠に安ツぽきものに候...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...(宏壮な建物が櫛比(しっぴ)してあるといい度いが...
高浜虚子 「丸の内」
...まさに退いて世の交りを断たん事を欲し妓家(ぎか)櫛比(しっぴ)する浅草代地(あさくさだいち)の横町(よこちょう)にかくれ住む...
永井荷風 「書かでもの記」
...漁家櫛比し水田渺茫として海に連る...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...むかしから其辺に櫛比(しっぴ)していた楊弓場(ようきゅうば)銘酒屋のたぐいが悉(ことごと)く取払いを命ぜられ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...いつのまにか両側は櫛比(しっぴ)した町家になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...人家は行けども行けども無数に櫛比していることであり...
中里介山 「大菩薩峠」
...狹矮なる號舍の櫛比は...
原勝郎 「貢院の春」
...椀を伏せたように一面に櫛比(しっぴ)し...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...その先は人家が櫛比(しっぴ)して省線の停車場(ステーション)になっている...
松本泰 「秘められたる挿話」
...櫛比した宿屋と宿屋との軒のあわいを...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...工場といかがわしきカフェーがちゃんぽんに櫛比(しっぴ)して居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...凡三四町書肆櫛比(しつぴ)す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...また近隣に安建物が櫛比して湯屋や工場の煙突がそびゆるなど...
山本笑月 「明治世相百話」
...大昔の武蔵の国庁(こくちょう)時代からの櫛比(しっぴ)である...
吉川英治 「私本太平記」
...珠江に投げ棄てられた死体が河畔の摩天楼の下に櫛比(しっぴ)して河底に埋もれ...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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