...町の両側に櫛比(しっぴ)する店は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...両側には小さな店が櫛比(しっぴ)しているのだが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...十數年前には、沮洳蘆荻のみなりし地に、鑛泉宿、料理店、賣店、櫛比して、わざ/\電車も通ずるに至れり...
大町桂月 「東京の近郊」
...(宏壮な建物が櫛比(しっぴ)してあるといい度いが...
高浜虚子 「丸の内」
...漁村のような原始的な建物が櫛比(しっぴ)している...
谷譲次 「踊る地平線」
...人家(じんか)櫛比(しっぴ)の街道筋を除いては...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まさに退いて世の交りを断たん事を欲し妓家(ぎか)櫛比(しっぴ)する浅草代地(あさくさだいち)の横町(よこちょう)にかくれ住む...
永井荷風 「書かでもの記」
...むかしから其辺に櫛比(しっぴ)していた楊弓場(ようきゅうば)銘酒屋のたぐいが悉(ことごと)く取払いを命ぜられ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...山河の配置は依然として舊觀を保つてゐるけれども、人家櫛比、南は堺から、西は神戸に至るまで、一つながりに軒を並べ、どこが大阪との境であるやら、さつぱり見當がつかない...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...人家の櫛比するものあるをみる...
長塚節 「草津行」
...あるものは「奴隷の湖」を越してマカラム街に櫛比(しっぴ)する珈琲(コーヒー)店の食卓へ...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...その先は人家が櫛比(しっぴ)して省線の停車場(ステーション)になっている...
松本泰 「秘められたる挿話」
...櫛比した宿屋と宿屋との軒のあわいを...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...名流人の御別荘櫛比(しっぴ)の由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...家々櫛比且豊饒...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...屋根へ石をのせた家ばかりが櫛比(しっぴ)していて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...楊柳(やなぎ)小路などの細かい人家が櫛比(しっぴ)している所だったが...
吉川英治 「源頼朝」
...珠江に投げ棄てられた死体が河畔の摩天楼の下に櫛比(しっぴ)して河底に埋もれ...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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