...最終戦争論に論じてあるフリードリヒ大王以前のことは真に常識的なものに過ぎない...
石原莞爾 「戦争史大観」
...探偵小説の謎も能(あた)うかぎり卑近な常識的な材料を使い...
海野十三 「軍用鼠」
...「僕なんかも、理窟は下手だし、まあ篤文家とでもいつたやうな痴(こけ)の一念で生きて行きたいと思つてゐるのですが、どうも、つまらぬ虚栄などもあつて、常識的な、きざつたらしい事になつてしまつて、ものになりません...
太宰治 「津軽」
...常識的な観念としての重さや抵抗力の観念から全く独立には...
戸坂潤 「科学論」
...実質的に合目的的な事物――有機体――の存在は、経験的な、常識的な、先科学的な、一つの事実に他ならない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...而も超常識的を標榜するものこそが却って常識的な場合が多い...
戸坂潤 「思想としての文学」
...芸術学界に於てはそれ程常識的な周知のものではないように考えざるを得ないわけだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...併し世間では案外こういう常識的な仮定が尤もなものとして通用するらしい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一つ一つの常識的な主張を含んだ命題が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そういう超世間的で超常識的な用語を以てしては...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...それが色食二欲という極めて常識的な根拠に立つ限り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...比較的常識的な見方で終っている...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...歌も常識的なものは避けて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私の常識的な見方であつた...
室生犀星 「帆の世界」
...養父(ちち)の考えと一分一厘違いありません」「そうでしょう……これが一番常識的な考え方で...
夢野久作 「復讐」
...自分のこういう不羈(ふき)な性格の人間に常識的な支えをしてくれるために生れてきたような男に思われる...
吉川英治 「親鸞」
...しかし彼らもまた常識的な粗雑な眼をもって見た「自然」以上に何ものも知らないではないか...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
...右の常識的な見方の埒外に出るなということに過ぎないのである...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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