...「僕なんかも、理窟は下手だし、まあ篤文家とでもいつたやうな痴(こけ)の一念で生きて行きたいと思つてゐるのですが、どうも、つまらぬ虚栄などもあつて、常識的な、きざつたらしい事になつてしまつて、ものになりません...
太宰治 「津軽」
...一体私は常識的な人間で...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...常識的な見解によれば...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...他方に於て非専門的な常識的なものでなければならぬと考えられている(デモクラシーを見よ)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...同時に之程日常的な常識的なことはないのだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...或る社会で常識的なことも...
戸坂潤 「思想としての文学」
...常識に就いての彼の見解は案外常識的なものに止まっているのではないかと考えられる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...常識的な理事が出て来ると...
戸坂潤 「社会時評」
...批判力の常識的な発露に気をとめないまでのことだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そして常識に就いて単に常識的な観念しか見当らないのは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...さてこのような常識的なもの...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...空間が吾々の問題となる抑々の理由が存在に就いての吾々の常識的な定立に横たわっている...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...常識的な彼女に納得のいきそうな筈はない...
豊島与志雄 「失策記」
...常識的な敏感性を持つてゐて...
中原中也 「校長」
...「主人を怨(うら)んでる者は?」平次は至って常識的なことから踏出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の常識的な見方であつた...
室生犀星 「帆の世界」
...常識すぎるほど常識的なことなのだけれど...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...……貴方は実松氏の超常識的な性格から割り出して...
夢野久作 「復讐」
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