...彼らが常識的な健全なる判断力を欠いていることである』と言っている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...一体私は常識的な人間で...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...やっているうちに立ち会い役人の目を盗んですりかえようと思ったのだというのは最も常識的な解釈で...
寺田寅彦 「路傍の草」
...哲学は初めてその日常的常識的な職能を果すことが出来る...
戸坂潤 「思想としての文学」
...だからごく悪く常識的な理由に過ぎないのであって...
戸坂潤 「社会時評」
...必要なのは常識の(もはや常識的ならぬ)分析でなくてはならない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その常識的な直覚に於ては何とはなし一種の「階級であるかのようなもの」として...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それは常識的な慣習にすぎない...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...常識的な彼女に納得のいきそうな筈はない...
豊島与志雄 「失策記」
...まじめな常識的な言葉だった...
豊島与志雄 「常識」
...この感覚というか、常識的な勘が、屁理屈でかたまったいわゆる理性に対して、そろそろと優越をもちはじめることは、この学問的な窮屈なヒエラルキアを、自由な感覚的な常識でもってブッ壊してしまったのである...
中井正一 「美学入門」
...常識的な物の見方から一歩も踏み込まないなら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...だから表現が冗長になって、作者の想像力の効果を、その常識的な、説明的な文章の力で相殺してしまうのである...
平林初之輔 「乱歩氏の諸作」
...それが色食二欲という極めて常識的な根拠に立つ限り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...歌も常識的なものは避けて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そんなような超常識的な常識……犯罪者特有の低能な...
夢野久作 「白菊」
...平生(いつも)の常識的な...
夢野久作 「暗黒公使」
...常識的なうわさもあり...
吉川英治 「新書太閤記」
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