...身体の外に横たわる他の物体においてではなく...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...ただカステーラの一片がいづれの少将軍に屠(ほふ)られんかと兢々(きょうきょう)として心細げに横たわるのみ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...結局世界の客観的存在の否定を結果する処に横たわる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この人間の内面性を更に自我にまで結び付ける処にこそ横たわる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...で歴史の運動を結果する動力は、群衆に、而かも群集の心理に、横たわる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...無論アカデミー自身の存在の内に横たわる...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...方法は常に対象を否定する(常に方法が対象を規定するかのように思いなす観念論の必然性は茲に横たわる)...
戸坂潤 「科学方法論」
...――だがこの弁証法の運動の動力をヘーゲルはどこに横たわると見たか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...横たわるのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...夫は無と意識的な有――だがそれは必ずしも存在ではない――との関係の内に横たわる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...で事物の根柢に横たわる弁証法も亦...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...全く吾々の理解の外に横たわる...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...単に諸科学の間にのみ横たわるものではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...四芸術(乃至そこに横たわる思想としての文学)の内で最も複雑に理論乃至科学と交渉しているものは文芸である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...支配関係や政治関係という実際上の必要が横たわる処に...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...又却ってこの平均値を抜け出る処にこそ恰も卓越した常識が横たわると考えられる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...道中に横たわるあらゆる困難や危険をくぐり抜け...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...青い青い秋空の下に横たわる陸地(おか)の方を凝視(みつ)めているのだ...
夢野久作 「難船小僧」
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