...彼女の美しさは極致だ...
...このコーヒーの味は極致に淹れられている...
...彼はサッカーに才能があり、その技術は極致だ...
...彼は簡潔で明瞭な文章を書き、時には極致に近いものを生み出す...
...この小説は心に響くストーリーがあり、感動の極致を味わえる...
...是れダンテが女性の美の極致にして...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...今夜はいよいよスリルの極致『闘人』の競技を見物することになりました...
江戸川乱歩 「影男」
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岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...石は生の極致だと説き聞かされた客の一人は...
薄田泣菫 「茶話」
...滑稽(こっけい)の極致でございます...
太宰治 「古典風」
...あわれこの人男子と生れて太棹(ふとざお)を弾きたらんには天晴(あっぱ)れの名人たらんものをと嘆(たん)じたという団平の意太棹は三絃芸術の極致にしてしかも男子にあらざればついに奥義(おうぎ)を究むる能(あた)わずたまたま春琴の天稟(てんぴん)をもって女子に生れたのを惜(お)しんだのであろうか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...□心の欲するところに従うてその矩を踰えず――生活の極致...
種田山頭火 「其中日記」
...テルソン銀行は意気揚々と不便の極致になってしまっていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...この主義が日本に於ける積極的な観念論の尖鋭の極致である所以だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...国の東西時の古今を論ぜず文明の極致に沈湎(ちんめん)した人間は...
永井荷風 「妾宅」
...偶然? ポアンカレーのいわゆる複雑の極致? 何だか解らない」彼は電車を降りて考えながら宅(うち)の方へ歩いて行った...
夏目漱石 「明暗」
...やはり芸術は人間の渇仰(かつごう)の極致を表わしたものだと思いますから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...実にあらゆる芸術の認識的極致であって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...と忽(たちま)ちそれは妻がみたいつかの夢の極致のように彼におもえた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...家庭的な情味の理想の極致を完全に具へてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この上もない忠義心と愛情との極致をこの中に描きあらわして在るのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...代を重ねて洗練して残した型は実に表現の極致...
夢野久作 「能とは何か」
...わたくしはこの透明さが表現の極致ではないかと考えている...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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