...彼女の美しさは極致だ...
...このコーヒーの味は極致に淹れられている...
...彼はサッカーに才能があり、その技術は極致だ...
...彼は簡潔で明瞭な文章を書き、時には極致に近いものを生み出す...
...この小説は心に響くストーリーがあり、感動の極致を味わえる...
...装幀美の極致は比例にあるといふのが私の持論である...
高村光太郎 「装幀について」
...そうして日本の生活の手近ないたるところにその極致を発見して...
谷譲次 「踊る地平線」
...テルソン銀行は意気揚々と不便の極致になってしまっていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...歌麿の錦絵のなかに男女の交歓の極致に達した女の恍惚の顔を描いたものを見たことがある...
富田常雄 「面」
...櫻花丹楓に映ずる銀釵(ぎんさい)紅裙の美とは京都に來つて初めて覓め得べき日本固有なる感覺の美の極致である――即秀麗なる國土山川の美と民族傳來の生活との美妙神祕なる藝術的調和である...
永井荷風 「十年振」
...丹道の極致である還丹も...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...偶然? ポアンカレーのいわゆる複雑の極致? 何だか解らない」彼は電車を降りて考えながら宅(うち)の方へ歩いて行った...
夏目漱石 「明暗」
...やはり芸術は人間の渇仰(かつごう)の極致を表わしたものだと思いますから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...氏は拵への極致に達し得た作家であるにしても...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...帆船芸術の極致といわれた数々のティー・クリッパアは...
服部之総 「黒船前後」
...この風変りに楚々たる花の中に植物の天才がその極致に触れ...
牧野信一 「卓上演説」
...講談と落語とはこの日本国以外にはない話術の極致であるからだ...
正岡容 「寄席風流」
...この故に極致をみだりなりとして...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...この上もない忠義心と愛情との極致をこの中に描きあらわして在るのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...人工の極致とも見える繊細な柔かさで...
横光利一 「旅愁」
...「血を吐く」も「昏絶」も原書のよく用いている驚愕の極致をいう形容詞であることはいうまでもない...
吉川英治 「三国志」
...きょうはことに壮美(そうび)の極致(きょくち)にえがきだされた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...文章の極致は、透明無色なガラスのように、その有を感ぜしめないことである...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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