...彼女の美しさは極致だ...
...このコーヒーの味は極致に淹れられている...
...彼はサッカーに才能があり、その技術は極致だ...
...彼は簡潔で明瞭な文章を書き、時には極致に近いものを生み出す...
...この小説は心に響くストーリーがあり、感動の極致を味わえる...
...忍耐と努力との極致(きょくち)じゃ」藤戸大尉は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...詰(つま)り石は生の極致だね...
薄田泣菫 「茶話」
...セミの持つ線の美の極致と言える...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...ある状態における婦人の享楽を――そういうことを望む婦人の享楽を最高の極致に誘うのに最も好適な姿態にこの犬が作り上げられているということに外なりません...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...この主義が日本に於ける積極的な観念論の尖鋭の極致である所以だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...歌麿の錦絵のなかに男女の交歓の極致に達した女の恍惚の顔を描いたものを見たことがある...
富田常雄 「面」
...谷崎氏の作品をば靡爛の極致に達したデカダンスの芸術の好適例と見做すのである...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...両者ともにデカダンス芸術の極致を示してゐる事だけは同じである...
永井荷風 「虫干」
...人智(じんち)の極致をつくした精密な測定が...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...(それだから、文芸の極致は、時代によって推移するものと解釈するのが、もっとも論理的なのであります)文芸が極致に達したときに、これに接するものはもしこれに接し得るだけの機縁が熟していれば、還元的感化を受けます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...SENTIMENTALISMセンチメンタリズムの極致は...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...と忽(たちま)ちそれは妻がみたいつかの夢の極致のように彼におもえた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...円理が発達して日本の数学は極致に達するのである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...實は客觀描寫の極致に達して居るといふ事なのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...もし能弁の極致も何か大人物にふさわしい光栄をもたらしうるものとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その象徴も極致に達すると気韻微妙な文様としての和をみせる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...人工の極致とも見える繊細な柔かさで...
横光利一 「旅愁」
...極致(きょくち)の壮絶(そうぜつ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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