...まるで見當が附かんと言ふんだ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...「附かん事をお訊き申すやうですが...
薄田泣菫 「茶話」
...なんぼ厚かましいいうてもさすがよう寄り附かんかして...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...簡単なことでは片附かん...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...受付で刎(は)ねられたら、法が附かん...
火野葦平 「花と龍」
...生憎(あやにく)誰も心附かん...
二葉亭四迷 「浮雲」
...今ここで身を退(ひ)けば眉(まゆ)を伸べて喜ぶ者がそこらに沢山あることに心附かんでも無いから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...要するに愚にも附かん話ばかりだが...
二葉亭四迷 「平凡」
...其愚にも附かん事を...
二葉亭四迷 「平凡」
...そう早くは調べが附かんかも知れない...
三好十郎 「冒した者」
...それで全部キレイに片附くか? 片附かんような気がする...
三好十郎 「好日」
...取り返しの附かん事になるよ...
三好十郎 「好日」
...キチンとお辞儀をした額が机に附かんばかりになる...
三好十郎 「好日」
...「節の附かんとも時々は良かろう」と云って文句ばかりを書いてくれることもあった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...どこへ出したら宜(え)えかチョット見当が附かんで困っておったところだが……まさかソコを探知して受取りに来たんじゃあるまいな……君は……...
夢野久作 「爆弾太平記」
...御趣旨は重々わかっているからそこをどっちにも傷の附かんように...
夢野久作 「爆弾太平記」
...庭の畑の野菜に、どうか、蟲よ、附かんで呉れ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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