...幾分の同情をつなぐ楔子(くさび)になったのであろう...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...駒は迫持(せりもち)の楔石(くさびいし)に似た形をしていて細い方が薄く...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...我々が橋に於る非常に重大な要素と思う楔石を持ったのが一つも無いのは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...楔形(くさびがた)に削(けず)られたその恰好から丈けでも明かである...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...楔子(くさび)を打つて放つて打ち殺してしまいました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...これは組み立ての時に、どうしたことか、楔(くさび)をはめることを忘れたので、根が締まっていないので風で動いたので、楔一本のため、どれ位心配をしたことか...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「木の楔を持たした方がいいだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ここはこの海岸にそうて三里のあひだ千尺二千尺ぐらゐのあざれた山脈から海のはうへ到るところ枝を出して無数の渓谷を形づくつてるその三つの枝のなかのひとつが根もとを水に浸蝕されて逆に楔(くさび)を打ち込んだやうなぐあひになつてるのである...
中勘助 「銀の匙」
...榾を運んで仕舞つたら楔で割つたのを二本三本づつ藤蔓の裂いたので括(くく)りはじめた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...楔Eは銅または木で作り...
中谷宇吉郎 「雪」
...百貫あまりの御影石の下だ――左の小さい楔(くさび)を取ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この楔木一たび他国の握る所となり...
日野強 「新疆所感」
...壊はされた黒い楔(くさび)の扉口からだ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...為吉は水夫一同と一緒に七個(ななつ)ある大倉口(メイン・ハッチ)の押さえ棒へ楔(くさび)を打って廻った...
牧逸馬 「上海された男」
...楔形の問題はもと支那算書から伝わったもので...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...楔甲斐はその日の午後七時ごろ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...世の中の楔(くさび)になっている...
山本周五郎 「柳橋物語」
...姉婿の持仏にさしあげろ」楔子(くさび)鶏鳴におどろいて...
吉川英治 「新書太閤記」
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