...桃割れを緋もみの裂でつつんだりして帳場に坐っていた...
上村松園 「四条通附近」
...丸髷、つぶし島田、先笄、勝山、両手、蝶々、三ツ輪、ふく髷、かけ下し、切天神、割しのぶ、割鹿子、唐団扇、結綿、鹿子天神、四ツ目崩し、松葉蝶々、あきさ、桃割れ、立兵庫、横兵庫、おしどり(雄)と(めす)とあり、まったく賑やかなことであって、いちいち名前を覚えるだけでも、大変な苦労である...
上村松園 「髷」
...髪も日本風の桃割れに結い...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...髪もその後は桃割れに結ったことは一度もなく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...文金高島田(ぶんきんたかしまだ)でなくば桃割れ銀杏返(いちょうがえ)しの美人を想像させたものであるが...
寺田寅彦 「柿の種」
...光る靴暖い日の午前九時頃曲り角でバツタリA子さんと行き逢つた(オヤ! オヤ!)すらりとした――桃割れ...
野口雨情 「都会と田園」
...出て来たのは十六七ばかりの桃割れの少女であったが変につんつるてんな着物を着ている...
林芙美子 「魚の序文」
...私は桃割れの髪をかしげて電車のガラス窓で直した...
林芙美子 「新版 放浪記」
...こんなとこしんきだっしゃろ?」お糸さんは引きつめた桃割れをかしげて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...桃割れに結ったお菊さんと...
林芙美子 「新版 放浪記」
...桃割れに結って貰う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...銀の丈長を巻いて髪結のすきてから桃割れに結つて貰ひました...
林芙美子 「小さい花」
...」お糸さんは引きつめた桃割れをかしげて...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...桃割れに結つたり...
牧野信一 「沼辺より」
...髪を桃割れに結つた...
牧野信一 「露路の友」
...その娘が私に会いに来た時の桃割れと振袖姿が...
夢野久作 「縊死体」
...女は下町風の桃割れに結っていた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
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