...天辺(てっぺん)には枝ぶりの面白い...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...奇怪なる樹木達の枝ぶりか...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...其の枝ぶりを見ざるべからず...
大町桂月 「梅の吉野村」
...斯る意味に於て私は植木屋が枝ぶりの面白いと云つた松にも...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...皆枝ぶりの面白い美しい花の咲いたものばかりであった...
田中貢太郎 「黄英」
...きのふのゆふべの散歩で拾うてきた蔓梅一枝(ねぢうめともいふ)を壺の萩としかへたが、枝ぶり、葉のすがた、実のかたち、すべてが何ともいへないよさを持つてゐる、此木は冬になつて葉が落ち実がはじけた姿がよいのだが、かうした夏すがたもよかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...こんなにはやらない前の懸崖作りはもう少しリベラリスティックな枝ぶりを見せていたようである...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...この枝ぶりを見ていると古い記憶がはっきりとよみがえって来て...
寺田寅彦 「庭の追憶」
...枝ぶりも良い、が葉ぶりも惡くなく、その果實の味は言ふまでもないとして、これもまた私共特有の誇るに足るべき樹であらうか...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...梅の木はそこにみごとな枝ぶりを示した...
豊島与志雄 「早春」
...枝ぶりがいいのとほめそやされ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...今年は去年に比ぶるに萩の勢ひ強く夏の初の枝ぶりさへいたくはびこりて末頼もしく見えぬ...
正岡子規 「小園の記」
...ハッハハ (ユスラ梅をちぎって噛む)いいよ! いいよ! いいじゃないか! なんて事あ無い! 枝ぶりの良い樹かあ...
三好十郎 「好日」
...丸坊主になった松の枝ぶりにもくずれた土蔵の面影にも見おぼえがある...
森本薫 「女の一生」
...おかしな枝ぶりの樹になってしまった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...あのうす暗い日蔭の地面やいじけた枝ぶりのもの悲しげな楢の木々はもうこの世ではふたたび見ることができないのだと考えて...
山本周五郎 「日本婦道記」
...井の端にある若木の桃のつくろわぬ枝ぶりと...
山本周五郎 「日本婦道記」
...枝ぶりのよい男松が這っていて篩(ふるい)にかけたような敷き砂が光っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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