...持参することになっている...
海野十三 「諜報中継局」
...(支払方法)岩瀬庄兵衛氏単身にて右時間までに通天閣上に現品を持参すること...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...北海道まで大金を持参するのは途中の危険もおもんぱかられるから...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...いつも鴻池の埃臭い土蔵から一つ二つ目星(めぼし)い骨董物(こつとうもの)を持参する事を忘れなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...私は試みに一缶だけ持参すると...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...あの子は毎月の謝礼をさえ怠(おこた)り今また白仙羹ひと折を中元と称して持参するとは無礼の至り師匠を蔑(ないがし)ろにすると云われても仕方がなかろう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...隊名姓名を金文字で入れた盃や塗盆(ぬりぼん)を持参する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...菓子折なぞは持参するに及ばず...
永井荷風 「小説作法」
...これへ持参するように」と言いつけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...正月上京する時に持参するからそれまで待ってくれるようにと断わった...
夏目漱石 「こころ」
...かつて知人の死去のおりに持参する香奠(こうでん)がないとて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...この瓜はその領地なる御牧からして持参するのであるが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...洗面器に入れて勤務先の偕行社病院に持参すると...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...祝に商品切手持参する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...うやうやしく持参することの光栄を命じ給へ...
牧野信一 「タンタレスの春」
...千草からビールと焼酎を持参する...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...T「残金は夕方に持参する」と言って立ち去ろうとしたが振り返って徳兵衛に...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...上野介殿の首級(しるし)を泉岳寺へ持参する途中でござる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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