...同志の村木というまだ未丁年の男が一人...
大杉栄 「続獄中記」
...此未丁年者には惡黨等が金を貸して...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...「啓蒙とは理性が自業自得で陥っている未丁年状態から解放されることだ」と...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...なお未丁年状態に止まっているのは全く理性自身の責任だというのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ドイツ資本主義の後れた発育が理性を未丁年状態に引き留めた責任者などとは決して考えられていない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...『旅団長』及び『未丁年者』の両作に依つて文学史上不朽の名を残してゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...おまえは未丁年者だからだめだ」「馬券を買わなければいいでしょう」「駄目駄目...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...未丁年者を、山へ連れてきたということは、ちょっと、碩学(せきがく)の中で、問題になったが、結局、取るにたらん子どものことだし、僧正が青蓮院に在住のころから、お側に侍(かしず)いていた者でもあるし……と黙認になっているのだから、そのことなら、問題にはならんぜ」五「いや、問題は範宴少納言を、登岳させたというだけではない」朱王房は、語気をつよめて、「――それだけなら、何もたいして、騒ぐこともないが、近ごろ、チラと聞くところによると、座主は、何と心得ているのか、あのわずか十歳の稚僧(ちそう)に、授戒入壇(じゅかいにゅうだん)の式を、許されるという噂なのだ」「はははは」学僧たちは、一笑に附して、「そんな、馬鹿げた話が、あるものか...
吉川英治 「親鸞」
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