...相手がどの程度に自分の話を受け取つてゐるかと云ふやうな事を少しでも考へると云ふことは殆んどない事と考へられます...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...自分の身がその沖積土の如く喰ひへらされて行く思ひがした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いざ本当の内部の要求が堪へられない位まで待つて...
田山録弥 「小説新論」
...聖書に教へられてゐるところでありますから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...漱石さんの自画像に懇篤の言を添へられたのを頂戴したこともあります...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...議会でも名物の一人に数へられた男であるが...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これも常に備へられてあるべきだ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...それをフランス政府に差押へられたのである...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...身のりのもの一切自身でととのへられないものはないのだ...
長谷川時雨 「あるとき」
...かかる世界發生の原動力としては通常宗教的崇拜の對象である神が考へられる...
波多野精一 「時と永遠」
...死後の生に關して歴史的に與へられたる表象のうちでは...
波多野精一 「時と永遠」
...若しも斯かる機會がなほ多く與へられたならば...
濱田耕作 「埃及雜記」
...骨が折れるからとてそれだけの運のある身ならば堪へられぬ事は無い筈(はづ)...
樋口一葉 「十三夜」
...求むるものは随所に与へらるゝの豊さと愛とがある...
前田普羅 「普羅句集」
...なぜならそのとき私はどのやうな無限のものもその中では與へられない時間的世界を超越して...
三木清 「人生論ノート」
...それぞれの機會の與へられるに從つて...
三木清 「歴史哲學」
...擴張されて來たことを示すものとも考へられよう...
三木清 「歴史哲學」
...よくも活字になる事を覺悟して訴へられたものだと...
吉川英治 「折々の記」
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