...たね子はこう云う夜(よる)の中に何か木の芽の匂(にお)うのを感じ...
芥川龍之介 「たね子の憂鬱」
...雑木原の木の芽に変つたのである...
芥川龍之介 「庭」
...それは木の芽とわずかな水で生きている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
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高浜虚子 「俳句への道」
...この雨が木の芽草の芽を育てるのである...
種田山頭火 「其中日記」
...わかれて春の夜の長い橋で木の実すつかり小鳥に食べられて木の芽・こんやはこゝで涸れてゐる水三月廿三日おくれて九時ちかくなつて宇品着...
種田山頭火 「其中日記」
...・人声のちかづいてくる木の芽あかるく雑草風景...
種田山頭火 「其中日記」
...日の光にかがやく木の芽のうつくしさ雨に打れし墓石の古びたるに似もやらねば...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...若い木の芽や材木の匂ひを嗅いでゐるのに...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...花鳥花鳥(はなとり)の日はきたり日はめぐりゆき都に木の芽ついばめり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...木の芽や草の葉を食べるのは悪いことですが...
槇本楠郎 「原つぱの子供会」
...かの「たらの木の芽」の話でありますが...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
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室生犀星 「抒情小曲集」
...山上にもやっと木の芽や草が萌(も)えてきたし...
吉川英治 「私本太平記」
...木の芽の叢(むら)...
吉川英治 「新書太閤記」
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若山牧水 「小さな鶯」
...例の鹿の群に木の芽立を荒らされるを恐れて殆んどこの木ばかりが植えてある奈良の春日神社の公園にかなりの老木があったと覚えていたが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...時にはかくのごとき全一の生がたとえば限りなく美しい木の芽となって力強く萌(も)えいでてくる不思議さに我れを忘れて見とれることもある...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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