...少くとも四五年前のような……あれほど農産物の値上りは望めないまでも...
犬田卯 「荒蕪地」
...或は望めないことではないのかと諦(あきら)めかけていただけに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それによって社会観が新しくなるというようなことは十五六世紀の頃はとにかく今日ではもはや望めないことだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...必要な啓蒙問題の科学的な解決が望めないことは確かだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...大規模なことはとても望めないが...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...その実用化は望めない...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...かう云ふ風にかいたものは普通の小説家に到底望めない...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...恐らく滿足な應(こた)へは望めないことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...致命傷を作った兇器の出現が望めない時...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...これ以上のことは望めないというような...
久生十蘭 「悪の花束」
...こういう態たらくではとてものことは望めない...
久生十蘭 「玉取物語」
...之からの若い人達にはそれは望めない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...九月は満員つゞきは望めない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私に味方をしてくれようとは望めないのであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...あなた以上に賢明なやり手は望めないし...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...大した先々も望めないと見てとって要領のいいお仙は...
正岡容 「小説 圓朝」
...そんな事はほとんど望めない...
三好十郎 「肌の匂い」
...今ここでこの人を得ないでまた逢いうる機会は望めない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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