...今朝になつてその事を書きつけるのである――トルストイは富裕なる英吉利人の刻薄を憤つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...松本英子が心覚えを書きつける手帳も...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...わたしの門に「入るべからず」と書きつける気持は毛頭ないのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...訪問客がその名を書きつけるための名簿をそなえたらとわたしに提議したが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...さうして増田は相變らず時々ニヤ/\と笑つて紙に何か書きつける...
高濱虚子 「俳諧師」
...……ワーニャ (算盤(そろばん)をはじいて書きつける)ええと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...こうして私が書きつける事柄はおそらく無用にはなるまい...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...それをすぐノートに書きつける...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...敢て御笑ひ草までに書きつけるとした...
中山太郎 「安達ヶ原の鬼婆々異考」
...ところがKはもうバルナバスの口授によってその文句を書きつけることができるほどだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あらためてここへ書きつける必要はありますまい...
久生十蘭 「地底獣国」
...紙の上に書きつけると...
久生十蘭 「魔都」
...悲しい最後の言葉を書きつけるのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...鐘塔の與へつつある印象を書きつける...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...ときれいにかざりたるプログレムを出して名を書きつける...
三宅花圃 「藪の鶯」
...次ぎに書きつけるわけである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そいつを書きつける...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...そいつを手帳に書きつけるんだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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