...木材の棟木その他の部分は黒く塗ってあり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...棟木にはその事が書かれてあつたといふことでした...
石川三四郎 「浪」
...数十部の画帙画套が恰も一本の棟木のように一つに固まって真黒に焼けて了った...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...倒れた棟木(むねぎ)の下に入っていて...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...女の左手首は棟木から離れた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...それとも彼が倒壊した棟木の下から手首を抜いてやって...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...棟木(むねぎ)の上に...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...昔し棟木一株郡家の南に生ぜり...
高木敏雄 「比較神話学」
... 35うたれて塔のもろ/\の棟木(むなぎ)は高く鳴りわたる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...古風な装飾棟木(むなぎ)にかかっている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...下小屋の連中はその持場を出だして棟木を待つだけになった柱組みを取りまいた...
本庄陸男 「石狩川」
...棟木(むなぎ)までも見えます...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...棟木に「安政三年建之」と書いてあつたのを見た...
吉川英治 「折々の記」
...世のかぜが酷(むご)いゆゑと鎌倉の烏(からす)は言ふよ烏に似たる天狗ども谷(やつ)の穴にや巣食ふらむ夜々七郷の空に出て華雲殿(げうんでん)の棟木(むなぎ)をゆすりわが枕べに笑ひどよめく……薙刀(なぎなた)の光芒を描きながら...
吉川英治 「私本太平記」
...棟木(むなぎ)へかけている五本の指が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...龍太郎も完全に棟木(むなぎ)へ片手をかけてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...旧家百年の大棟木だの土倉だの四隣の木々は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...百の家は、そのわずかな戸数の部落からさえ離れた野中の一軒家だが、がっしりとした建てかたで、母屋の炉のまえには、棟木もはしらも、真っ黒な仕事場の――土間(ふいごどま)をかかえている...
吉川英治 「野槌の百」
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