...棟木ほど高かった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...棟木にはその事が書かれてあつたといふことでした...
石川三四郎 「浪」
...丁度一本の棟木のように真黒けにソックリ其儘原形を残して焼けていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...数十部の画帙画套が恰も一本の棟木のように一つに固まって真黒に焼けて了った...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...棟木の下に見つからなかった...
海野十三 「火星兵団」
...大空に高く棟木(むなぎ)を上げて住めよ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...大磐石に柱を太く立て大空に棟木(むなぎ)を高くあげてお作り下さるならば...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...窓の棟木に少し高めに両腕をもたして立ち止まった――(彼はそれを自分に有利な姿勢だと思い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「こちら様の本堂は棟木(むなぎ)から柱...
中里介山 「大菩薩峠」
...大鯨の肋骨のやうな棟木が露はな屋根裏の二階であつた...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...太い棟木のむきだしになっている天床からは...
山本周五郎 「風流太平記」
...釘勘はまたそこでも、柱、棟木(むなぎ)、廂(ひさし)の裏などに、ベタベタ貼りちらしてある千社札を、早い眼で読み廻していましたが、「ウム、ここだ...
吉川英治 「江戸三国志」
...棟木(むなぎ)の隙や屋根の破(や)れ目(め)に...
吉川英治 「私本太平記」
...棟木の瓔珞に身をのばして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...山門の棟木(むなぎ)にぐわんと鳴ったような...
吉川英治 「新書太閤記」
...長い棟木(むなぎ)だの...
吉川英治 「新書太閤記」
...旧家百年の大棟木だの土倉だの四隣の木々は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...百の家は、そのわずかな戸数の部落からさえ離れた野中の一軒家だが、がっしりとした建てかたで、母屋の炉のまえには、棟木もはしらも、真っ黒な仕事場の――土間(ふいごどま)をかかえている...
吉川英治 「野槌の百」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??