...それから近代文芸読本の……僕 あの家の棟木(むなぎ)は僕には重たい...
芥川龍之介 「闇中問答」
...纒持が棟木にとまっている有様に至っては...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...眞黒な柱や棟木が倒れた儘に頭を擡げて居た...
石川啄木 「病院の窓」
...ただ女の手首を棟木から放すことのほか...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...棟木(むねぎ)の上に...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...と思ったら彼の頭上にあたる棟木がまっ二つに破れて彼に蔽いかぶさった...
海野十三 「放送された遺言」
...昔し棟木一株郡家の南に生ぜり...
高木敏雄 「比較神話学」
...そいつは棟木(むなぎ)に穴を掘る鑿ですからね」勘太は昂然として言ひきるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人夫三 三十三間堂の棟木の阿柳という話があろう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...棟木(むなぎ)までも見えます...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...そこで最初(ノッケ)から手を附けた四十尺ばかりの美事な米松(べいまつ)の棟木(むなぎ)をコツンコツンと削(こな)して行く中(うち)に四十尺ブッ通しの継(つな)がった削屑(アラ)をブッ放しちゃったんで...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...棟木に「安政三年建之」と書いてあつたのを見た...
吉川英治 「折々の記」
...蜂の巣一太鼓櫓(たいこやぐら)の棟木(むなぎ)の陰へ...
吉川英治 「黒田如水」
...小御所の棟木(むなぎ)をなめている...
吉川英治 「私本太平記」
...世のかぜが酷(むご)いゆゑと鎌倉の烏(からす)は言ふよ烏に似たる天狗ども谷(やつ)の穴にや巣食ふらむ夜々七郷の空に出て華雲殿(げうんでん)の棟木(むなぎ)をゆすりわが枕べに笑ひどよめく……薙刀(なぎなた)の光芒を描きながら...
吉川英治 「私本太平記」
...ことによったら棟木(むなぎ)の瓔珞(ようらく)ではないか」「いや...
吉川英治 「神州天馬侠」
...山門の棟木(むなぎ)にぐわんと鳴ったような...
吉川英治 「新書太閤記」
...頑健な棟木(むなぎ)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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