...お前の家の棟木を強うする為にも...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...朦々と白い煙の立罩めた中に柱や棟木が重なって倒れ...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...丁度一本の棟木のように真黒けにソックリ其儘原形を残して焼けていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...棟木の下に隠れている女の手首を改めた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...女の左手首は棟木から離れた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...焼け落ちた棟木かなんかのために...
海野十三 「深夜の市長」
...頑丈な棟木(むねぎ)が交錯(こうさく)して...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...と思ったら彼の頭上にあたる棟木がまっ二つに破れて彼に蔽いかぶさった...
海野十三 「放送された遺言」
...或(ある)は棟木を搬ぶ時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そして大勢の衆の木遣りの唄につれて棟木がゆるゆると上に引き上げられた...
豊島与志雄 「少年の死」
...宮内は棟木(むなぎ)に抱きついてはいたが...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...凶雲低迷す極楽荘の棟木(むなぎ)の上に...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...古風な装飾棟木(むなぎ)にかかっている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...棟木に「安政三年建之」と書いてあつたのを見た...
吉川英治 「折々の記」
...棟木(むなぎ)の角(かど)へかけていた手を...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その仲(なか)よしの人のいる三層(そう)のうえの棟木(むなぎ)へでもきて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...燃え残りの棟木(むなぎ)や柱にもまだ火のにおいがするようだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...どっぷりと墨いろに暮れた御堂(みどう)の棟木(むなぎ)をつたわって...
吉川英治 「親鸞」
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