...お前の家の棟木を強うする為にも...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...真黒な柱や棟木が倒れた儘に頭を擡げて居た...
石川啄木 「病院の窓」
...と思ったら彼の頭上にあたる棟木がまっ二つに破れて彼に蔽いかぶさった...
海野十三 「放送された遺言」
...「こちら様の本堂は棟木(むなぎ)から柱...
中里介山 「大菩薩峠」
...古風な装飾棟木(むなぎ)にかかっている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼は木槌(きづち)をふりあげて棟木をうちおさめた...
本庄陸男 「石狩川」
...大鯨の肋骨のやうな棟木が露はな屋根裏の二階であつた...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...棟木(むなぎ)の間より杉原紙(すぎはらがみ)の一包みを捜し出し...
南方熊楠 「十二支考」
...または新築の棟木(むなぎ)をあげる日なども...
柳田国男 「母の手毬歌」
...そこで最初(ノッケ)から手を附けた四十尺ばかりの美事な米松(べいまつ)の棟木(むなぎ)をコツンコツンと削(こな)して行く中(うち)に四十尺ブッ通しの継(つな)がった削屑(アラ)をブッ放しちゃったんで...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...釘勘はまたそこでも、柱、棟木(むなぎ)、廂(ひさし)の裏などに、ベタベタ貼りちらしてある千社札を、早い眼で読み廻していましたが、「ウム、ここだ...
吉川英治 「江戸三国志」
...蜂の巣一太鼓櫓(たいこやぐら)の棟木(むなぎ)の陰へ...
吉川英治 「黒田如水」
...棟木(むなぎ)の隙や屋根の破(や)れ目(め)に...
吉川英治 「私本太平記」
...棟木の瓔珞に身をのばして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その仲(なか)よしの人のいる三層(そう)のうえの棟木(むなぎ)へでもきて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「見事な棟木(むなぎ)...
吉川英治 「親鸞」
...うっかり部分的な柱とか棟木だけの差し代えはできない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そこの古びた棟木(むなぎ)に懸かっている額を仰いでいるのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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