...雷門の前通りを花川戸へ曲がる角(かど)に「地蔵の燈籠(とうろう)」といって有名な燈籠があった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...手首の曲がる角度の変化の範囲はほぼ同じであるが...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...穗先は銀の壁に觸れ鉛の如く打ち曲がる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...角を曲がると、館と荒れ地に挟まれた道の全体が眼前に広がった...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...横町を三つほど曲がると...
夏目漱石 「三四郎」
...「ここを曲がるかね」「何でも突き当りに寺の石段が見えるから...
夏目漱石 「二百十日」
...不憫や親のなき子は添竹のなき野末の菊の曲がるもくねるも無理ならず...
一葉 「暗夜」
...カーヴになったところを曲がると...
久生十蘭 「あなたも私も」
...それから最後(さいご)の四つ角を曲がるともう見えなくなることをわたしはよく知っていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...親方はついと右へ曲がると...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...二つ目の横丁を左に曲がると...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...人と話す間も、曲がるらしい...
吉川英治 「くせ」
...そこを曲がるとき...
吉川英治 「私本太平記」
...足が曲がるぞよ」「な...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...江戸川の片側町(かたがわまち)から横へ曲がる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そこの辻を曲がる様子もない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――それにひきかえて、鎚の打ち方の、火加減の、湯の秘伝のと、一本の刀にも、血を吐くような苦しみをして、あげくに、折れ易いとか、曲がるとか、死んだ末代の先までも、とやかく云われる刀鍛冶(かじ)と――』彼は、ふと、『止(よ)そうか』と、嘆息(ためいき)ついた...
吉川英治 「山浦清麿」
...円柱の角を曲がるとそこは僧院の奥の方で...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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