...頭を押しつけるやうな曇天が彼の外から彼を惱ました...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...寶暦九年(ほうれきくねん)七月二十八日(しちがつにじゆうはちにち)弘前(ひろさき)に於(おい)て西北方(せいほくほう)遽(にはか)に曇(くも)り灰(はひ)を降(ふ)らしたが...
今村明恒 「火山の話」
...ことしは四月にはいってから毎日のように降ったり曇ったりばかりしていて...
大杉栄 「獄中消息」
...やや疲れ気味の二人を照す宵からの曇り空が雪にかはりさつき(まど)から見ればもう一面に白かつたがただ音もなく降りつもる雪の重さを地上と屋根と二人のこころとに感じむしろ楽みを包んで軟かいその重さに世界は息をひそめて子供心の眼をみはる「これみや...
高村光太郎 「智恵子抄」
...二十日 薄曇後晴昨夜八時頃心窩部より胸骨背面に亙って...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...九月十日曇、をり/\雨、どうやら晴れさうな...
種田山頭火 「其中日記」
...八月二十九日 曇...
寺田寅彦 「震災日記より」
...そのうちにまた曇天が続いて朝晩はもう秋の心地がする...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...そのあたりでも窓硝子を曇らしていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...脂(あぶら)が乘つて曇つてはをりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄く曇つた中空に...
原民喜 「永遠のみどり」
...下のグリルで大沢善夫と食事して、撮影所へ引返すと、完全な曇天で、オープンは無し、くさりダレの骨頂状態のまゝねて待ち、アフレコ――十時迄...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...荷風の小説「曇天」...
正岡容 「下谷練塀小路」
...曇り後晴れなどありたらんはさすがに望みあり...
正岡子規 「病牀瑣事」
...「大宮ですか」「ええ……」「大きいステーションでござんすねえ」「次の次が白岡ですよ」「さよですか――どうも」初夏の若葉こそ曇り日に照っているが...
宮本百合子 「一隅」
...空はうっとうしく曇ってきて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一寸の曇りもなければ不安の揺ぎもない...
吉川英治 「剣難女難」
...当日の天候は「賤嶽合戦記」にも、――四月二十一日、辰(タツ)ノ下刻(ゲコク)ノ事ナルニ、一天曇リナク、照リニ照リタル空ナレバ、手負(テオヒ)共、日ニ照リツケラレ、イト苦シガリケリ...
吉川英治 「新書太閤記」
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