...僕の手足が這うとる音がした...
岩野泡鳴 「戦話」
...地に這う杜松(ジューニパー)は実の多い花環で地面をおおう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...朝から晩まで泥田を這うて働らく人々に対して...
種田山頭火 「其中日記」
...やがてまた跼(うずくま)った這う形になって...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...這うような気持ちで...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...その日もまた這うようにして帰って来たんだ...
久生十蘭 「魔都」
...ずるずると這うような混乱した音...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...その遣り方はその這うべき場面に少しでも凸起の...
南方熊楠 「十二支考」
...留置場の時計が永い午後を這うように動いているのなどを眺めていると...
宮本百合子 「刻々」
...げじげじ虫でも這うような厭な掻くような音をたてたからであった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...用事あるげに這う羽根のある一疋のむしを見出した...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...凡ゆる這うもの飛ぶものに君臨する王者であつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...這うようにして歩いた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そうして虫の這うよりもモット...
夢野久作 「斜坑」
...そこから百歩ほど歩くと這うような姿をした果樹が...
吉川英治 「三国志」
...ひとりが這う...
吉川英治 「新書太閤記」
...無数の蟇(がま)が這うようにうごいて来る人影があった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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