...どんな意味に於いても別離は淋しいものである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...故にこの意味に於いて自己と社會とを對立させて考へるのは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さうして此等の色々の思想を根柢に於いて培つた基督教の罪惡觀は要するに君の所謂自己超越の要求の基礎ともなつてゐるぢやないか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...此意味に於いて實の實なるものを對象とし...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...現在の失敗的状態に於いてはだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...二十中島遊園の料理屋大中(だいちゆう)本店に於いて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...* I.A. Richards : "Basic English and its Applications."(Journal of the Royal Society of Arts, June, 1939.) p. 745.我國の中等學校の英語教授に於いて...
高田力 「ベーシック英語」
...貴兄の幸福な結婚を望んでいる事に於いては人後に落ちないつもりだ...
太宰治 「佳日」
...之をもどかしがり、或(ある)いは怠惰と罵(ののし)り、或いは卑俗と嘲笑(ちょうしょう)するひともあるかも知れないが、しかし、後世に於いて、私たちのこの時代の思潮を探るに当り、所謂(いわゆる)「歴史家」の書よりも、私たちのいつも書いているような一個人の片々たる生活描写のほうが、たよりになる場合があるかも知れない...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...兄上の峻嚴と竹内俊吉氏のなごやかさは、縣會に於いて、よいコントラストをなしたであらうに...
太宰治 「人物に就いて」
...イサイフミの手紙(その手紙に於いて訴えている事情は...
太宰治 「人間失格」
...実ライフに於いて一幕...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...さてかういふしごとをした後に於いて...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...わたくしは図らずも此のラビラントの一隅に於いて浮世半日(ふせいはんじつ)の閑を偸(ぬす)む事を知った...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...そして、そうした言葉を言い残している古人達は、みんな、実際に於いて、決闘上の、大場面を――大傑作を演じて見せているのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...要するに日本文化の過渡期に於いて非常に特殊な存在であるからだ...
吉川英治 「折々の記」
...『このたびの挙に於いては...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――考えると夜も眠られん」「佐々(さっさ)どのに於いてすら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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