...彼らを縛ってる鎖を断ち切るために...
高見順 「いやな感じ」
...その寸法を彫刻家の注文通り断ち切る役なのです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...たとえば月を断ち切る雲が...
寺田寅彦 「映画芸術」
...そうした因縁を断ち切るのは...
徳田秋声 「仮装人物」
...開業当初の関係を断ち切るために...
徳田秋声 「縮図」
...勝手にそうしたかもしれないんだ」とわたしは断ち切るようにいった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...金なんか持っていないよ!」と彼は断ち切るようにいって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それをぶつりと断ち切るような気持で...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...首を縊る……毒を飲む……頸動脈を断ち切る……頭か心臓かに拳銃を打ち込む……然しどれも面白くなかった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...私の心をここにつなぎとめ釘(くぎ)付けにしこびりつかせてる綱を断ち切ることと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一象の力を以てしても断ち切ることのできない鎖も...
中里介山 「大菩薩峠」
...名前だけの夫婦関係を断ち切るべきであらうかと...
林芙美子 「瀑布」
...日本歌の伝統も俄に断ち切るわけには行かぬ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ついに私の生命の糸を断ち切ることを喜ぶその瞬間まで...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...(ウェルギリウス)我々をつないでいる鎖を断ち切るよりはこれをこすり切る方に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこにわく一種の愛情を断ち切るわけには行かないのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...真二つに断ち切るような勢いを示して...
吉川英治 「上杉謙信」
...自分の片腕を断ち切ることになり――万一...
吉川英治 「三国志」
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