...独り其角が妙に擽(くすぐ)つたい顔をしてゐたのは...
芥川龍之介 「枯野抄」
...村近(むらぢか)だけに足(あし)のうらが擽(くすぐつた)い...
泉鏡太郎 「一席話」
...底の方の擽(くすぐ)ったさに...
泉鏡花 「婦系図」
...皮膚感觸をもてあまして擽つたげにちよこまか...
太宰治 「お伽草紙」
...此方(こっち)をそう思いこんでしまった相手の幻想によって擽(こそ)ぐられるのであった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...何とも云えぬ甘い香が私の心を擽ぐって眼の前に紅い霞がちら/\する...
谷崎潤一郎 「少年」
...この擽ったいというやつは...
豊島与志雄 「未亡人」
...涙っぽい擽ったさが胸にしみる...
豊島与志雄 「慾」
...道庵は下流文士がわざとトンチンカンを言って擽(くすぐ)るのと違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...皮肉に擽(くす)ぐったくした...
夏目漱石 「明暗」
......
野口雨情 「沙上の夢」
...「擽(くすぐ)ってえや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お徳に擽(くす)ぐられるやうな目に逢はされて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あつしに解る道理がないぢやありませんか」「どう致しまして」二人は顏を見合せて擽(くす)ぐつたく笑ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...擽ぐつたいんですかねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口に入れた食物を見得で鵜呑みにした時と同じ擽つたい克己心に満ちてゐた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...自分に自分が擽られた気がして思はず退儀な苦笑を洩した...
牧野信一 「蝉」
...私には擽ったく思われることが多い...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
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