...そう幾つも紙箱をぶら提げるわけにもいかないから...
谷譲次 「踊る地平線」
...両手に提げるより幾何(いくら)か優(まし)だが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...両手に提げるより幾何(いくら)か優(まし)だが...
徳冨盧花 「水汲み」
...「念には及ばぬ」やがて、刀を提げる音、サワサワと鳴る袴(はかま)の音...
中里介山 「大菩薩峠」
...この鍬を片手に提げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その手桶を提げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...両手に提げることができまいものでもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...手桶を提げる、鉄瓶をさげる、鍋をさげる、徳利を持つ、洗い物を抱える……みんな、久しぶりに得た休息の、ありあまるような時間と精力で、単純な生活をも、できるだけ豊富にしようとして、楽しげにしゃべり合い、笑い合い、しきりと他愛ないままごとにふけっている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...このカンテラは提げるようにできている...
夏目漱石 「坑夫」
...その親指の力で提げるんだから...
夏目漱石 「坑夫」
...乾漆(ほしうるし)の見事な根付けで腰に提げるやうにしたものです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...急いでトランクを提げると何喰わぬ顔で歩き出した...
北條民雄 「いのちの初夜」
...こんな古風なバッグ提げるの極りわるくないかしら...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...自分の小便を提げるということには社会では可笑(おか)しい話なのだが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...ヒサゲは手に持って提げることである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...兎でも提げるやうに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...まるで芋俵(いもだわら)でも引っ提げるような扱い方して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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