...東京から持ち越したインフルエンザのためにある病院へはいることになった...
芥川龍之介 「少年」
...支配階級に奉仕する奴隷的道徳をそのまま持ち越したものであり...
伊丹万作 「政治に関する随想」
...奇妙なことには東京から持ち越しの疑念が次第にうすらいで行きつつあった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...北海道時代から持ち越しの...
徳田秋声 「仮装人物」
...俺らは甲州から持ち越した溜飲が...
中里介山 「大菩薩峠」
...草は固(もと)より去年の霜(しも)を持ち越したまま立枯(たちがれ)の姿であるが...
夏目漱石 「虞美人草」
...しかし昨夜の一から十までが自然と延びて今日まで持ち越したとは受け取れない...
夏目漱石 「坑夫」
...髯(ひげ)も延びるだけ延ばしておそらくは去年から持ち越したものと思われるが目鼻立ちはほかの連中とは比較にならぬほど立派である...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...これがため去年雨期(うき)を持ち越した噸数は四万噸で...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...去年から病気を持ち越しているんだってね...
夏目漱石 「明暗」
...しかしそれは宵(よい)から持ち越した悪感情...
夏目漱石 「明暗」
...並びに魯西亜(ロシア)人持ち越したる金銀品物も...
服部之総 「空罎」
...同じ顔ぶれで持ち越して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あした顔を見てこの気持がほぐされるまで持ち越し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おれの地面だと言いつのってどうにも決着がつかぬままに裁判にまで持ち出したけどもともと両方とも先祖から持ち越した土地のことでどちらの物と決められる証拠はなし裁判所でもウヤムヤになってしまったそれ以来...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...綾之助を持ち越して...
山本笑月 「明治世相百話」
...江戸の繁昌を持ち越した形...
山本笑月 「明治世相百話」
...一年半も持ち越したまま...
吉川英治 「宮本武蔵」
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