...強情なる士にこそ」と...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...「なんて強情な奴なんだ」あの刑事と同じことを言って...
高見順 「いやな感じ」
...父のような強情な人をこんな風に変えてしまうのが「死」と云うものであるかも知れぬ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...おかしな事にはあの強情な姉までが...
谷崎潤一郎 「少年」
...しきりと強情な兵さんにあやまる事を勧めたのだった...
徳永直 「あまり者」
...「君は一体どこの産だ」「おれは江戸(えど)っ子だ」「うん、江戸っ子か、道理で負け惜しみが強いと思った」「きみはどこだ」「僕は会津(あいづ)だ」「会津っぽか、強情な訳だ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...またおっしゃったところで効目(ききめ)がなければ仕方がありませんからね」「じゃどこが強情なんだ」「どこがってお聴(き)きになっても駄目(だめ)よ...
夏目漱石 「明暗」
...没分暁(わからずや)で強情なんだから仕方がない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...さすが強情な親爺も男泣きに泣いて居ましたよ」「あれで小堀樣から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早くも次の日の午後、この強情な男は、外界を吟味(ぎんみ)するための新しい処置を取った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...」医者の樋口さんも毎時(いつ)ものように強情な私を知っているため賛成したのである...
室生犀星 「童子」
...女というものは元来非常な強情なもので...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼女はやはり子供の頃の強情な性質をそのまゝ持つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...いくら強情な私でも...
吉川英治 「江戸三国志」
...強情な一徹な気性を...
吉川英治 「親鸞」
...強情な女には手を焼くものでござるて」何もかも呑みこんでいるような口ぶり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...……なんぞ、食べ物でも少し口へ入れてみる気はないか」武蔵はしきりと案じて、その背を撫でてやりながら訊ねたが、強情な婆は、頑(かたく)なに、首を横へ振って、水もいらぬ、食べ物もほしくないという...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この話によって我々は彼女の勝ち気で強情な...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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