...「ても強情なお嬢(こ)だねえ...
泉鏡花 「活人形」
...それで却つてあの強情な男が人並みにおとなしくなれるだらうと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それでも、強情な小娘は、見向きもしない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...強情なる士にこそ」と...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...これにはさすがに強情なムーアも少なからず閉口させられたといふことだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...かれらはむかしの大酒呑みと酒盛り連中の強情な精霊であり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...なかなか強情な子でござんして...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの強情な不貞腐れた少年が...
中島敦 「環礁」
...若いころの蘇武の片意地を――滑稽(こっけい)なくらい強情な痩我慢(やせがまん)を思出した...
中島敦 「李陵」
...おはま その男はそんなに強情なのかい...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...底意地はつて馬鹿強情など人に嫌はるゝ事この上なし...
樋口一葉 「ゆく雲」
...強情な子ツ!」と云つたまゝ出て行つた...
牧野信一 「疳の虫」
...早くも次の日の午後、この強情な男は、外界を吟味(ぎんみ)するための新しい処置を取った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...おっそろしく強情なおやじでした」角三は寝返ろうとして顔をしかめ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...何て強情な児でしょう...
夢野久作 「お菓子の大舞踏会」
...強情なっ』二度目の足蹴が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...まだ三十歳を出たばかりの御房とは」「ちがいません」「はて強情な...
吉川英治 「親鸞」
...そういう強情なお客様の先入観へ向って...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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