...折から伜(せがれ)の宗伯(そうはく)も帰り合せたらしい...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...折から通りかゝつた老人に怪我をさせました時でさへ...
芥川龍之介 「地獄変」
...狐の声もしみじみと可懐(なつかし)い折から...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...折から夕刻だった...
海野十三 「赤外線男」
...折から雲を離れた朝日が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...折からの名月に対して和歌の御会をおひらきになり...
太宰治 「右大臣実朝」
...折からお忙がしき時心なきやうなれど...
樋口一葉 「大つごもり」
...花見の折からで「サクラ音頭」なる囃子が隆盛を極めてゐた...
牧野信一 「鬼涙村」
...「折から颯と渡つた風は...
正岡容 「下町歳事記」
...はっきりその必要とやりかたが分った折から...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「故郷の花」
...道を急ぎける折から...
武者金吉 「地震なまず」
...折から表に「お頼(たのみ)申す...
村井弦斎 「食道楽」
...折から廻り出した踊りの環(わ)の中へ「失敬...
横光利一 「上海」
...折から、幸いにも、帝の寵妃(ちょうひ)の父にあたる董承(とうじょう)という老将が、一隊の兵を率いて、帝の御車を慕って来たので、帝は、虎口を脱して、先へ逃げ落ちて行かれた...
吉川英治 「三国志」
...時まさに未曾有の国難の迫っている折から...
吉川英治 「三国志」
...折からまた、遠くへ行った細作(ものみ)が帰ってきて、蜀外の異変をもたらした...
吉川英治 「三国志」
...折から北京七門の楼門上には...
吉川英治 「新・水滸伝」
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