...私はあの方に私の手を引かれて育てられたことは決して何時になつても忘れませんし...
伊藤野枝 「書簡 山田邦子宛」
...両方から手を引かれていました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...冷吉は氣の拔けたやうな中(なか)に再び看護婦に手を引かれて二階へ歸つた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...ちょうど案内者に手を引かれて歩くとよく似ているという事をもう少し立ち入って考えてみたいだけである...
寺田寅彦 「案内者」
...支那服を着ていてそうして栄養不良の漢学者に手を引かれてよぼよぼ出て来たのではどうしても理解が出来なかったのに...
寺田寅彦 「変った話」
...馬丁に手を引かれて名古屋の大須観音(おおすかんのん)の広庭で玩具を買っている場面もある...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...父親に手を引かれている...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...五十歳ばかりの老人とそれに手を引かれてる六歳ばかりの子供とであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして「押しますから」西郷は、二人の人夫に、尻を押され、手を引かれて、穴から出た...
直木三十五 「南国太平記」
...安に手を引かれて...
永井荷風 「狐」
...お母さんに手を引かれている! お母さんと楽しげに語り合ってゆく!――それだった...
永井隆 「この子を残して」
...ほどなく二階の二番の部屋から女中に手を引かれて静かに出て来た人...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次の女房のお靜に手を引かれて轉げるやうに出て來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘に手を引かれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その家へは私もときどき母に手を引かれて家に遊びにいった...
堀辰雄 「幼年時代」
...從(たと)ひ手を引かれてでも出て貰(もら)ひたいと云はせた...
森鴎外 「栗山大膳」
...少年に手を引かれて去っていった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お父様とお母様に手を引かれて東京の近所のばあやの処へ逃げて来ました...
夢野久作 「犬と人形」
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