...義雄の初めて札幌並びに北海道に親しむ一つの手づるであつたのに――且...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その手づるで借りることができたという...
海野十三 「火星探険」
...自転車は久子としたしかった自転車屋の娘の手づるで...
壺井栄 「二十四の瞳」
...そのわけはもう詮索(せんさく)する手づるがなくなってしまっている...
寺田寅彦 「涼味数題」
...早くも手づるつとうて陸軍の主脳なる参謀本部の囲い内(うち)に乗り込み...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...この男を手づるにしておくことが...
本庄陸男 「石狩川」
...一寸手づるがあるのをさいはひ...
水野仙子 「四十餘日」
...その手づるでよくこのお寺へ行って仕事をしていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...何かの手づるがあって...
吉川英治 「剣の四君子」
...なんの手づるとてない素浪人...
吉川英治 「三国志」
...ちかづきまいらする手づるは得たのか...
吉川英治 「私本太平記」
...大炊(おおい)御門家の手づるから...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...皆なんらかの縁故や手づるを求めて是非にもこうして渡るものとみえる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また清盛の義母にもあたるちょうどいい手づるの御方(おんかた)として――池(いけ)の禅尼(ぜんに)へも内密に縋(すが)っている...
吉川英治 「源頼朝」
...どう手づるを求めて入りこんだものか...
吉川英治 「源頼朝」
...そういう手づるもなかったので...
吉川英治 「源頼朝」
...旅籠(はたご)は、不経済と考えて、順慶堀に近い馬具師の家の離れを借り、食事は外でし、見たいものを見、家へは帰ったり帰らなかったり、好みどおりな生活をしている間に、よい知己を得、手づるを見つけ、扶持(ふち)の口にありつこうと心がけていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...紐屋か」「藤六どんの手づるで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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