...義雄の初めて札幌並びに北海道に親しむ一つの手づるであつたのに――且...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それからそれへの手づるはいくらでも出て来よう...
大杉栄 「日本脱出記」
...早くも手づるつとうて陸軍の主脳なる参謀本部の囲い内(うち)に乗り込み...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...私は何とか手づるを求めて秋山氏の「濟生三方」を見たくてならない...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...役場の手づるでアヤを方面委員の手で療治させよう...
「小祝の一家」
...本間さんの知っている手づるから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...新七の手づるを以て...
吉川英治 「黒田如水」
...何かの手づるがあって...
吉川英治 「剣の四君子」
...御縁すじの手づるもあろう...
吉川英治 「私本太平記」
...その手づるで」「それはここ一年のことだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...縁故(えんこ)の手づる...
吉川英治 「私本太平記」
...……が、政秀どのはあのひとが幼い時に、合戦で亡くなられ、身寄りや郎党たちもちり失(う)せて、ひと頃、わたくしの兄の身近な者が養っておりましたが、十三歳の折、手づるがあって、安土(あづち)のお城へ御奉公にあがりました...
吉川英治 「新書太閤記」
...十三のころ、手づるを求めて、安土(あづち)のお城へ御奉公にあがりましたが、天正十年、信長さまが本能寺(ほんのうじ)で、あえない御最期をおとげ遊ばしてから、安土も亡(ほろ)んでしまったので、田舎へ帰っておりました」「え...
吉川英治 「新書太閤記」
...あそこへ入るには誰か手づるがなければむずかしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あらゆる手づるの家へもう泊りこんでいる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そういう手づるもなかったので...
吉川英治 「源頼朝」
...伏見城の徳川家へ手づるを求め...
吉川英治 「宮本武蔵」
...紐屋か」「藤六どんの手づるで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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