...それからそれへの手づるはいくらでも出て来よう...
大杉栄 「日本脱出記」
...自転車は久子としたしかった自転車屋の娘の手づるで...
壺井栄 「二十四の瞳」
...そのわけはもう詮索(せんさく)する手づるがなくなってしまっている...
寺田寅彦 「涼味数題」
...早くも手づるつとうて陸軍の主脳なる参謀本部の囲い内(うち)に乗り込み...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...私は何とか手づるを求めて秋山氏の「濟生三方」を見たくてならない...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...一寸手づるがあるのをさいはひ...
水野仙子 「四十餘日」
...役場の手づるでアヤを方面委員の手で療治させよう...
「小祝の一家」
...本間さんの知っている手づるから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...うまい手づるをつかんで...
吉川英治 「大岡越前」
...新七の手づるを以て...
吉川英治 「黒田如水」
...なんの手づるとてない素浪人...
吉川英治 「三国志」
...縁故(えんこ)の手づる...
吉川英治 「私本太平記」
...あらゆる手づるの家へもう泊りこんでいる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...大炊(おおい)御門家の手づるから...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...今放した鳩を手づるに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どう手づるを求めて入りこんだものか...
吉川英治 「源頼朝」
...旅籠(はたご)は、不経済と考えて、順慶堀に近い馬具師の家の離れを借り、食事は外でし、見たいものを見、家へは帰ったり帰らなかったり、好みどおりな生活をしている間に、よい知己を得、手づるを見つけ、扶持(ふち)の口にありつこうと心がけていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...伏見城の徳川家へ手づるを求め...
吉川英治 「宮本武蔵」
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