...又この憂鬱な影の為に我我の浮薄(ふはく)を戒めるのであらう...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...これは大事のことであれば考違ひをしてはならぬと戒める……...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...その時或(ある)人が好戦論者を戒めるために普仏戦争の前アルフオンス・カアルの言つた言葉を引証してゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...母はお前を戒めるのだ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...気短かと早合点とを戒める...
種田山頭火 「其中日記」
...他人に媚びるなと自から戒める言葉である...
種田山頭火 「其中日記」
...」B―は戒めるように言った...
徳田秋声 「黴」
...」と、それがこの道の行儀作法ででもあるように、戒めるのだった...
徳田秋声 「縮図」
...重々しく戒めるように言われたのを七兵衛は...
中里介山 「大菩薩峠」
...死んで君を戒めるのである...
蜷川新 「天皇」
...左氏が不義を戒める趣意で書いたものであって...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ここにこれを書して自ら戒めるのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...師匠自らの惰を戒めるためともみられる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...祀ったり拝んだりする人の真似をすることを戒める為にそういったものかと思います...
柳田國男 「日本の伝説」
...小児を戒める親がまだ多い...
柳田国男 「山の人生」
...「……あれは今日だったのか」「お袴はいけませんですよ」八重は若い主人を見上げて戒めるような微笑をみせる...
山本周五郎 「日本婦道記」
...矢代は幸子を戒めるつもりで言葉も...
横光利一 「旅愁」
...お互いが戒めることだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索