...餘りに憎々しいやりやうぢやないか...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...憎々しいほどに怒罵の聲をかけた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ヨコハマ・ジャックの憎々しい形相や...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...あいかわらず憎々しいことばかりです...
海野十三 「怪塔王」
...儂も何を好んで市長を苛めましょう」動坂三郎は憎々しいまでに落ついている...
海野十三 「深夜の市長」
...憎々しいイングランドは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...憎々しいくらいの容赦なき箇所の在ることは...
太宰治 「女の決闘」
...憎々しい気さへした...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...」私は母達を憎々しいやうに言つた...
中原中也 「その頃の生活」
...見るから憎々しい尊大さで光つた...
南部修太郎 「猫又先生」
...私の思想は皆翻訳物に過ぎないのだから」などと憎々しい毒を言って詩壇から遠ざかり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...彦太郎の樣子には憎々しいといふよりは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんなに憎々しいことを云はないでも...
平出修 「夜烏」
...あかあかと灯の洩れている楽屋障子の彼方からはまた憎々しい高笑いが...
正岡容 「小説 圓朝」
...前記の我が憎々しい友の言葉を借りて言うならば「小豚どもよ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...いろいろにあなたを語られるあらゆる場合に――憎々しい口調で語られる場合にもです...
三好十郎 「肌の匂い」
...そうして憎々しい目附(めつき)で二人を見て云った...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...この世限りの憎々しい表情を作って自分の顔の鼻の先に近づけた...
夢野久作 「冗談に殺す」
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