...漂泊の憂き目を見たのであろうか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...なかに避難した女子供の大部分もつづいて侵入してきた蕃人たちに虐殺の憂き目をみたのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...他国でどんな憂き目をみても...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...危うく宿なしの憂き目をみるところだつたのだから...
平山千代子 「転校」
...斬罪という憂き目にあった人だった...
吉川英治 「大岡越前」
...難なく取りかこまれて五百の兵と共に敵地で全滅の憂き目に会ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...この孫堅に敗軍の憂き目を見せたことは...
吉川英治 「三国志」
...この憂き目を見たに過ぎない」と...
吉川英治 「三国志」
...事ごとに憂き目にばかり遭わせてきた...
吉川英治 「三国志」
...魏軍の馬蹄に蹂躙(じゅうりん)される憂き目におちるのだ――億兆の呉民のために...
吉川英治 「三国志」
...いわゆるほうほうの態(てい)で追い返されるの憂き目をあえて見てしまった...
吉川英治 「三国志」
...今日のような憂き目には立つまいに」と...
吉川英治 「三国志」
...全滅の憂き目にあうやも測り難い...
吉川英治 「三国志」
...少しは他人の情や憂き目にもお会いになってみなければ……と...
吉川英治 「私本太平記」
...憂き目に会ったことを...
吉川英治 「新書太閤記」
...――それを思うと、われらとて、いつどんなお咎(とが)めの下に、憂き目をみるか、考えると、氷の上にいる心地がする」そう一言いっては、眼のすみから又四郎の顔色を見、また一言いっては、相手の反応を打診(だしん)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...今までのような憂き目はもう見せまい...
吉川英治 「源頼朝」
...果然ドーブレクは古塔の一室に惨い拷問の憂き目を見ていた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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