...何んだか恐いわ」「意気地なし! そんなら頼まないわよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...外で酒一つ飲む事の出来ない程の意気地なしである...
薄田泣菫 「茶話」
...家に居ても学校に居る時と同じように全く卑屈な意気地なしと変って了った...
谷崎潤一郎 「少年」
...それと云うのが、もともと塚本の仲人口(なこうどぐち)に乗せられて嫁に行ったのが不覚だったので、今更あんな怠け者の、意気地なしの、働きのない男なんぞに、捨てられた方が仕合わせだったかも知れないのだが、でも彼女としてどう考えても忌(い)ま忌ましく、あきらめきれない気がするのは、当人同士が飽きも飽かれもした訳ではないのに、ハタの人間が小細工をして追い出したのだと、そう云う一念があるからだった...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...そして彼の意気地なしにある疑いを起こしたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これも意気地なしの身過ぎ世過ぎ...
中里介山 「大菩薩峠」
...たいていの男は意気地なしね...
夏目漱石 「行人」
...」「意気地なしだなあ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...何故そんな意気地なしをお言ひだと励ませば...
樋口一葉 「わかれ道」
...自分が一番意気地なしであつたのだ...
北條民雄 「道化芝居」
...(b)わたしの霊魂はこんなにも意気地なしであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...みなが思っているほど意気地なしでないつもりだったから...
柳田国男 「故郷七十年」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...見様(みよう)によっては永田が意気地なしで...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...「大きな鞄の意気地なし」と笑っておりました...
夢野久作 「二つの鞄」
...そんな意気地なしじゃねえ心意(つもり)だが...
吉川英治 「剣難女難」
...顔を赤くするなんていう意気地なしは少ない...
吉川英治 「野槌の百」
...私は何といふ意気地なしであらう...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
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