...こう云う時には思いの外...
芥川龍之介 「上海游記」
...折から閣員の一人隈山子爵が海外から帰朝してこの猿芝居的欧化政策に同感すると思いの外慨然として靖献遺言的の建白をし...
内田魯庵 「四十年前」
...グワーンと音がするかと思いの外(ほか)...
海野十三 「崩れる鬼影」
...思いの外に岩質が硬くて思うように砕けなかった...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...最近の数ヶ月は思いの外に早く経ってしまった...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...途中思いの外の険難つづきに手間どり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...旅の女にふざけた事なんかしやがって」三人共思いの外の腕利き...
野村胡堂 「江戸の火術」
...思いの外の若い男...
野村胡堂 「江戸の火術」
...中味は思いの外物凄く...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...この捕物は思いの外早く片付きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この少々焼きの甘いやくざは思いの外の雄弁になります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...格子は思いの外厳重で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思いの外建て込んで...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...はじめは小さかったが、思いの外、繁昌して、すこしずつ大きくなった...
火野葦平 「花と龍」
...思いの外なのに度肝(どぎも)を抜かれて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...西の方は思いの外ひろく...
柳田国男 「故郷七十年」
...後に類推によって思いの外(ほか)の解説が成立つかも知れぬ望みがある...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...T「身共天下の浪人宮本武蔵政名と申す者」へへッと驚くかと思いの外...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
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