...彼は自身の怒り、嘆き、迷ひ、苦しみに對してさへそのうちに或る物の光を認めてこれ等凡てよしと云ふのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...あとで怒られたり撲られたりしないで済むから...
石川欣一 「山を思う」
...大刀の柄(つか)をにぎつて怒りました」と申しました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...彼女は激情と激怒でいっぱいになってきた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...怒り狂ふ紺青(こんじやう)の波頭(なみがしら)を背にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...怒氣を含(ふく)んだ顏が紫(むらさき)にさへ見えるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつも憤然(ふんぜん)として大(おおい)に怒(いか)り...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...こうした怒りっぽさに大いに悩まされなければならない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...メアリは口をきわめて、軽蔑するわ、反発するわ、怒り散らすわ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...何の変化もない怒りの道程を方程式に依つて繰り反すことの煩しさを思ふと...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...けだし尊者マイラプル王の怒りに触れ刑されて死んだとも孔雀を狩る土人に誤殺されたとも伝う...
南方熊楠 「十二支考」
...怒(おこ)るような事もあるし...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...「少し静かにして下さい」と怒鳴った...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...おさいの怒りと罵倒(ばとう)を聞いて帰ると...
山本周五郎 「青べか物語」
...或るとき花世はこう云って怒った...
山本周五郎 「山彦乙女」
...曹操の怒りに油をそそぐようなことは...
吉川英治 「三国志」
...ほうほうの態(てい)にて立ち帰って参りましたような次第で――」かくて曹丕の一旦の怒りは...
吉川英治 「三国志」
...その嚇怒(かくど)も...
吉川英治 「新書太閤記」
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