...幸子は雪子の心づかいが分ったのかどうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何から何まで行き届いたお心づかいに対しては...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...ぼくに一つのしごとをさせようという心づかいが...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...粗豪なる男心にも留守の心づかいをくみて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...尊敬すべきではあるがしかし著者の真の利益には相反するいろんなくよくよした心づかいに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...親らしい愛情と細かい心づかいの籠った聞くだけでも有り難いものだったそうだが...
中勘助 「結婚」
...こまかな心づかいが満たされていた...
原民喜 「秋日記」
...心づかいにあふれた質問であったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...とにかくどんなに心づかいしていて下さるかと思ってあの手紙を書きましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...美しすぎるのに貞時の心づかいがあったのだが...
室生犀星 「津の国人」
...ここの人への心づかいのみならば...
森鴎外 「文づかい」
...わたしは心づかいを供出するくらいなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おきえさんの心づかいが何かしらいじらしいものに思われてきて...
矢田津世子 「父」
...それらの将にたいする尊氏の心づかいなども...
吉川英治 「私本太平記」
...「お心づかい遊ばしますな...
吉川英治 「私本太平記」
...弦之丞の心づかいであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また一般に不幸なるものに対する心づかいとしては...
和辻哲郎 「孔子」
...痛いところを避けるような心づかいを...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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