...ぴちぴちいうような微かな音がする...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...微かな笑ひを含む...
石川啄木 「菊池君」
...微かな音だにせぬ...
石川啄木 「散文詩」
...それはジージーと微かな音を立てて見る見るうちに横に小さい円を描いて伸びていった...
海野十三 「地球盗難」
...微かな動まで無数の階級があり...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...その微かな呼吸に籠る激しい「毒」を恐れて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ルセアニア人が残して行った微かな竜涎香(アンバア)の薫りと...
谷譲次 「踊る地平線」
...素子は微かな寝息を立てて眠っている...
外村繁 「日を愛しむ」
...あっ、はっくしょいっ」と、いった時、遥かに、広縁で、とんとん板を叩く、微かな音がした...
直木三十五 「南国太平記」
...微かな、香の匂のほか、血の香はしなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...微かな二種類の光の中で...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...微かな寝息で純白の腹をびこつかせ乍らすやすやと眠って居る...
細井和喜蔵 「モルモット」
...微かな唸声が隣室に聞えていた...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...静まり返って死んだ様になって居る土間に微かなカタカタと云う音とシュッと云う音が聞えたきりあとは前にもました静寂な四辺一杯に拡がって主屋からは主人の大きないびきが重苦しく流れて来て居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...既に新しい細胞が微かな活力でうごいていることを感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...微かな鍔鳴りがガタガタと聞かれだした...
吉川英治 「剣難女難」
...孔明の顔にうごいた微かなそれをも見のがさなかった...
吉川英治 「三国志」
...ところが、微かな音がした...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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