...また後朝(きぬぎぬ)に卷きまきし玉の柔手(やはて)の名殘よと...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...優等で卒業し後朝鮮李王家の嘱托を受けて渡鮮し...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...名もなまめかしき後朝(きぬぎぬ)といふ待合の奥二階...
田澤稲舟 「五大堂」
...お二人の間の後朝(きぬ/″\)の使を勤めさせられたものであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...明後朝頃は必定其地到着可致候間――且又今七ツ時頃...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...午後朝日新聞記者來訪...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...辞して出て来たその後朝(きぬぎぬ)のことに思い到ると...
中里介山 「大菩薩峠」
......
野口雨情 「枯草」
...八幡鐘(はちまんがね)の後朝(きぬぎぬ)は...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...その後朝鮮人と衝突して死者二名負傷者一名を出したこと...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...又 川越えて皷凍らぬ夜をほめぬ千鳥啼く夜の加茂の里びと 又明けては後朝(きぬ/″\)や雪の傘する舞衣うしろ手見よと橋越えてきぬ 冬川は千鳥ぞ来啼く三本木紅友禅の夜著干す縁に舞衣五人紅(いつたりあけ)の草履して河原に出でぬ千鳥の中に 嵐山名所の橋の初雪に七人渡る舞衣かな など色々あるが皆とりどりに面白い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
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室生犀星 「星より來れる者」
...さきの後朝(きぬぎぬ)を忘れてか」灯は新しく...
吉川英治 「私本太平記」
...後朝(きぬぎぬ)の惜しみなどあろうはずもない...
吉川英治 「私本太平記」
...後朝(きぬぎぬ)ともなれば...
吉川英治 「新・水滸伝」
...男女は、岸と、舟の上で、後朝の惜しみを、くり返していたが、やがて、客の舟は河中に、女は、岸に立ち残った...
吉川英治 「平の将門」
...後朝に昨夜の共寝の「夢のごとき」味わい足りなさをはかなみつつまどろむと...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...後朝(きぬぎぬ)の女と男とによって描いているごとき...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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