...その幽径の窮(きは)まる処は百年の雪に埋もれた無人の峰々に違ひない...
芥川龍之介 「僻見」
...何かの木の根の直径六フィートばかりのが立てかけてあり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...茶の家と母家との間には石の径があり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...庭(にわ)にはもう小径(こみち)が出来(でき)ています...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...鉄柵を超えると眼の前に一筋の野径が横断して...
「草藪」
...ただそれがだれにでも認め得られるような論理的あるいは実験的の径路を開墾するまでである...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...そこからも小径が通っているのだと云うことは...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...爆心地から半径約二キロに及ぶ四方を廃墟と化したのだ...
豊島与志雄 「ヒロシマの声」
...核の直径は原子の直径のさらに十万分の一という小さいものなんだ」「核ってどんなもの?」「葡萄の中に種が集まっているだろう...
永井隆 「長崎の鐘」
...直径百分の一ミリから十分の三ミリくらいまである...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...やがて※門小径に堕し...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...十勝岳では第11図(第5図版)に示したような直径〇・三粍(ミリ)にも足らぬような小さい角板が降ることがある...
中谷宇吉郎 「雪」
...自分は真面目に此の径路を書いて見ようと思ふ...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...社の境内から、水を渉り河原を横切り、桑畑を飛び越えて、径もなく、山中の谿谷に踏み込んでも、決してゼーロンの勢ひは鈍らなかつたが、その間に漸く私の進歩はその臀部から背筋を逼つて首根に達し、鬣に武者振りついてゐた...
牧野信一 「夜見の巻」
...上に行くと直径一寸ぐらいの花が五つ乃至七つぐらい咲いている...
牧野富太郎 「植物記」
...その句行き/\てこゝに行き行く夏野かな朝霧や杭打つ音丁々たり帛を裂く琵琶の流れや秋の声釣り上げし鱸(すずき)の巨口玉や吐く三径の十歩に尽きて蓼(たで)の花冬籠り燈下に書すと書かれたり侘禅師(わびぜんじ)から鮭に白頭の吟を彫る秋風の呉人は知らじふぐと汁右三種類の外に春水や四条五条の橋の下の句は「春の水」ともあるべきを「橋の下」と同調になりて耳ざはりなれば「春水」とは置たるならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...囃子をやって見るのが一番捷径(しょうけい)」と固く信じている者である...
夢野久作 「能とは何か」
...小径を伝つて岬の頂へ出ると...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
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