...市島春城(いちじましゆんじやう)氏の「随筆頼山陽(らいさんやう)」に引けるを読めば...
芥川龍之介 「八宝飯」
...その下で大きな口が一文字に引ける...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...村役場の引けるのは三時か四時か知らぬが...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...上方訛(かみがたなまり)を聞かれることが気が引けるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今どき本気になって化け物の研究でも始めようという人はかなり気が引けるであろうと思う時代の形勢である...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...銀子も少し気の引けるところもあって...
徳田秋声 「縮図」
...皆が当たり籤(くじ)を引けるわけではないから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その釦の取れたところから痩せた胸を見せるのは気が引ける...
豊島与志雄 「条件反射」
...又墨子に引ける尚書は今日の尚書に無きものが數多ある(二)...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...(論語の孔注には墨子に湯誓を引けるといつて居る)雖有周親以下四句は...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...三國志の裴松之注に引ける魏略の文...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...前に顏師古が漢書の注を引けるにても知らるゝ如く...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...此外にも集解に引ける古本の據るに足らざる證あれば...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...その本場の批評家のいうところと私の考(かんがえ)と矛盾(むじゅん)してはどうも普通(ふつう)の場合気が引ける事になる...
夏目漱石 「私の個人主義」
...その端が引けるわけは無かつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お近は瑞雲の我が家の棟に棚引ける如き想像(おもひ)にかられて...
樋口一葉 「花ごもり」
...気が引けるな……何処か...
牧野信一 「滝のある村」
...うす桃色の靄長く引けるは...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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