例文・使い方一覧でみる「弓なり」の意味

...大きい弓なりのピアノの音に熱心に耳を傾けていました... 大きい弓なりのピアノの音に熱心に耳を傾けていましたの読み方
芥川龍之介「河童」

...美しい弓なりの曲線を... 美しい弓なりの曲線をの読み方
芥川龍之介「女体」

...現に或家の崩れた跡には蓋をあけた弓なりのピアノさへ... 現に或家の崩れた跡には蓋をあけた弓なりのピアノさへの読み方
芥川龍之介「ピアノ」

...鼻柱がほんの心持弓なりに曲り... 鼻柱がほんの心持弓なりに曲りの読み方
谷崎潤一郎「武州公秘話」

...……ねこはいっそう背中を弓なりにまげて... ……ねこはいっそう背中を弓なりにまげての読み方
アントン・チェーホフ　Anton Chekhov 神西清訳「カシタンカ」

...それと直交し弓なりに立って見える呉服橋（ごふくばし）通りの道路を... それと直交し弓なりに立って見える呉服橋通りの道路をの読み方
寺田寅彦「LIBER STUDIORUM」

...海に向って一心に弓なりの浜を見ていると... 海に向って一心に弓なりの浜を見ているとの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...真白な砂浜が弓なりに静かな青い夏の海をふちどっているのにしばしば出会うのである...
中谷宇吉郎「真夏の日本海」

...『お靜さんの弓なりの唇』からは紅の色まですツと褪（あ）せてしまつたのです... 『お靜さんの弓なりの唇』からは紅の色まですツと褪せてしまつたのですの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...弓なりに迂回しながら冬枯れの裏山を指して脚速く遡つてゐた... 弓なりに迂回しながら冬枯れの裏山を指して脚速く遡つてゐたの読み方
牧野信一「心象風景（続篇）」

...弓なりにした剣の間から... 弓なりにした剣の間からの読み方
牧野信一「吊籠と月光と」

...その弓なりの頂点が... その弓なりの頂点がの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「ヴェニスに死す」

...その眼の上に弓なりにかかっている濃い柔かい眉とがあるので... その眼の上に弓なりにかかっている濃い柔かい眉とがあるのでの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「幸福への意志」

...... の読み方
三好達治「朝菜集」

...「わッ――」と弓なりにそってたおれたと見るや... 「わッ――」と弓なりにそってたおれたと見るやの読み方
吉川英治「神州天馬侠」

...弓なりの反（そ）りをもたせて築いてあった... 弓なりの反りをもたせて築いてあったの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...長い細い弓なりの眉もまた同じことを語っていはしないか... 長い細い弓なりの眉もまた同じことを語っていはしないかの読み方
和辻哲郎「古寺巡礼」

...弓なりに伸張する... 弓なりに伸張するの読み方
和辻哲郎「日本精神史研究」

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