例文・使い方一覧でみる「庭木戸」の意味

...相手してくれやらぬか」「はい」逃げ出そうとすれば庭木戸の傍に母親が隠れて頑張っている筈...
江見水蔭「備前天一坊」

...やがて男が出て行く庭木戸を閉めた後（あと）までもなかなかその場を立ち去りかねた様子であった... やがて男が出て行く庭木戸を閉めた後までもなかなかその場を立ち去りかねた様子であったの読み方
永井荷風「散柳窓夕栄」

...突然愛雀軒（あいじゃくけん）と題した彼（か）の風雅な庭木戸を叩（たた）いたものがある... 突然愛雀軒と題した彼の風雅な庭木戸を叩いたものがあるの読み方
永井荷風「散柳窓夕栄」

...「錢形の親分、よくお出で下さいました」若主人、又次郎は、足袋跣足（たびはだし）のまゝで、店口から飛出し、庭木戸を開けて、奧へ案内してくれます...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...私の潔白をお目にかけられなかったら、その場で腹でも切って、せめて私の胸の中を、あの野郎どもに見せてやります」庭石の上へ滑り落ちると、庭木戸の蔭に、新米の徳三郎が心配そうに、二人の姿を見守っているのでした... 私の潔白をお目にかけられなかったら、その場で腹でも切って、せめて私の胸の中を、あの野郎どもに見せてやります」庭石の上へ滑り落ちると、庭木戸の蔭に、新米の徳三郎が心配そうに、二人の姿を見守っているのでしたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...庭木戸から廻って... 庭木戸から廻っての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...――ところで庭木戸は内から締つてゐるやうだが――」「此處は滅多（めつた）に開けません」一色友衞はしかと言ひ切りました...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...私は庭木戸の外でチラと見たっきりですもの... 私は庭木戸の外でチラと見たっきりですものの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...それともモモンガアか」庭木戸を彈（はじ）き飛ばすやうに飛び込んで來たガラツ八の八五郎は... それともモモンガアか」庭木戸を彈き飛ばすやうに飛び込んで來たガラツ八の八五郎はの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...九「親分」八五郎が泥棒猫のやうに庭木戸から入つて來ると... 九「親分」八五郎が泥棒猫のやうに庭木戸から入つて來るとの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...踵（きびす）を返してサツと庭木戸の方へ行くと... 踵を返してサツと庭木戸の方へ行くとの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...庭木戸を押しあけました... 庭木戸を押しあけましたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...吉が縛つて來るぢやないか」その時庭木戸を押しあけて... 吉が縛つて來るぢやないか」その時庭木戸を押しあけての読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...庭木戸を押しあけると... 庭木戸を押しあけるとの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...八五郎は庭木戸へ顎（あご）を載せるのでした... 八五郎は庭木戸へ顎を載せるのでしたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...庭木戸のところまで來ました... 庭木戸のところまで來ましたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...「裏の庭木戸が、昨朝も今朝も開いていたようですが、差支えないのですか」いくらか気掛りだったので次手（ついで）に訊いて見た...
松本泰「日蔭の街」