...一行は駿さんの十二を最少として、二十歳に近い伊藤の丈(たけ)さん、その弟の秀(ひで)さん、藤野の準(ひとし)さん、戸塚の巍(たか)さんと私の二つ違ひの兄とで、皆十五、六歳の年恰好、おいさんを合せて八人の一行であつた...
安倍能成 「初旅の残像」
...讓を廊下で抱き縮(すく)めたような女と同じぐらいな年恰好(かっこう)をした年増の女が...
田中貢太郎 「蟇の血」
...年恰好(としかっこう)だのを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...年恰好(としかっこう)の判断ができないほど...
夏目漱石 「永日小品」
...◎近藤勇は三十一二の年恰好で顔の四角い様な...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...一面は年恰好まで変えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一面は年恰好まで變へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年恰好、人相、着物などを見なかったか」「それが親分、下手人と解れば見ておいたんだが――」「仕様のねえ野郎だな」「でも、猫背とわかっているんだから、これはわけもなく見付かるぜ」「フーム」「ね、親分、石井一家のうちから猫背を探しゃアわけはねえ、行って当ってみましょうか」ガラッ八はすっかり得意になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年恰好(としかつかう)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――年恰好(としかっこう)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「無駄を言はずに取次いでくれ」「當てつこをしませうや、――年恰好、身分身裝(みなり)」「馬鹿だなア」「先づ、お國侍(くにざむらひ)、五十前後の淺黄裏(あさぎうら)かな」ガラツ八は尤(もつと)もらしく頸(くび)を捻(ひね)ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年恰好も浜路と同じくらい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年恰好も四十そこ/\...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかもそれが自分の母親ぐらゐの年恰好の獨逸人らしい老婦人たち――昔の...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...生れ月も近いしおまけに看病のしやすい年恰好だから...
山本周五郎 「柳橋物語」
...僕も外国では自分の子供と同じ年恰好の子に会うと...
横光利一 「旅愁」
...お前ぐらゐの年恰好で...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...白髪でもありそうな年恰好の声であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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