...人をうらやむ心が起こると自分が悲しくなるのです...
伊藤左千夫 「廃める」
...しまひには悲しくなつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...云ふに云はれず悲しくなつて来るのであつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...この南国の小さな魂には流離があまりに悲しくなり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし……」私は変に悲しくなった...
夏目漱石 「こころ」
...どうしてそんなに悲しく...
萩原朔太郎 「宿命」
...自分を悲しくやるせなくしていると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...実は悲しくなつて歩いていましたら...
林芙美子 「清修館挿話」
...踊りを見るともう一度に悲しくなつて踊る気がなくなつて引返さうとした...
北條民雄 「戯画」
...悲しくもなれば悦(よろこび)にもなるものだ...
牧野信一 「蛍」
...漢帝が北夷(ほくい)の国へおつかわしになった宮女の琵琶(びわ)を弾いてみずから慰めていた時の心持ちはましてどんなに悲しいものであったであろう、それが現在のことで、自分の愛人などをそうして遠くへやるとしたら、とそんなことを源氏は想像したが、やがてそれが真実のことのように思われて来て、悲しくなった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...京で軽蔑(けいべつ)される人間にこの上なっては親の名誉を恥ずかしめることだと悲しくて出家したがね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女房たちは皆悲しくなって泣き合った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...悲しくばかりなる私が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...じっと山を眺(なが)めていると悲しくなった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...悲しく怖ろしく道を急いでいると...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...しかしなんと悲しく口惜しいことだったろう...
山本周五郎 「柳橋物語」
...姫はもう恐ろしくて悲しくて...
夢野久作 「オシャベリ姫」
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