...続いて同じ年の暮れに『ひとよぎり』を出版し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その年の暮れに、遺骨を受領に来いという連絡があった...
梅崎春生 「狂い凧」
...……その年の暮れにも...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...年の暮れてゆく姿ばかりが眼につく...
竹久夢二 「砂がき」
...一九二八年の暮れだった...
谷譲次 「踊る地平線」
...年の暮れはしだいに近寄って来た...
田山花袋 「田舎教師」
...三たびこのさびしい田舎(いなか)に寒い西風の吹き荒れる年の暮れが来た...
田山花袋 「田舎教師」
...年の暮れでなければそれを見ることが出來なかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...西南戦争に出征していた父が戦乱平定ののち家に帰ったその年の暮れに私が生まれた...
寺田寅彦 「蓄音機」
...卿(おまえ)も知っとるはずじゃが、あの知事の東郷(とうごう)、な、卿(おまえ)がよくけんかをしたあの児(こ)の母御(かさま)な、どうかい、あの母(ひと)が肺病で死んでの、一昨年(おととし)の四月じゃったが、その年の暮れに、どうかい、東郷さんもやっぱい肺病で死んで、ええかい、それからあの息子(むすこ)さん――どこかの技師をしとったそうじゃがの――もやっぱい肺病でこのあいだ亡くなッた、な...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その一――或年の暮れ...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...去年の暮れおしつまって西片町(にしかたまち)へ引き越された...
夏目漱石 「僕の昔」
...定子は五郎を連れて、去年の暮れに、無段で東京へ逃げて来た...
林芙美子 「愛する人達」
...去年の暮れに遊びにいらしたこと忘れていらっしゃるんじゃないこと?……ええ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...その年の暮れから彼は...
正岡容 「圓朝花火」
...年の暮れには不用になつた...
正宗白鳥 「避病院」
...意気も張りもなくなったのは何のためだ?……去年の暮れの...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...年の暮れかかる今になっても...
吉川英治 「新書太閤記」
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